「ライバルは不安になった」 リバプール新加入チアゴ、歴代最多パス記録で絶賛「頭の中は独創性」
チアゴ、新天地デビュー戦で圧倒的パフォーマンス 「45分間で89タッチ、75パス」
リバプールの新加入スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラは現地時間20日、プレミアリーグ第2節チェルシー戦(2-0)に後半開始から途中出場した。見事なパフォーマンスを見せたチアゴについて、英紙「デイリー・メール」が称賛の言葉を贈っている。
ドイツ王者バイエルンからリバプールへ移籍したチアゴは、加入2日後に迎えたチェルシー戦でいきなりのベンチ入り。前半終了間際にチェルシーに退場者が出て数的有利な状況で、ユルゲン・クロップ監督が後半開始と同時にイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンに代えて同選手を投入すると、スペイン代表MFはまるで何年もそこでプレーしていたかのような立ち振る舞いで試合をコントロールしてみせた。
データ分析会社「オプタ」によれば、チアゴは後半45分間のみの出場だったにもかかわらず、90分間フル出場した選手も含めてどのチェルシーの選手よりも多いタッチ89回、パス成功75本を記録。プレミアリーグで記録を取り始めた2003-04シーズン以降では45分間でのパス本数として歴代最多記録だった。
「デイリー・メール」は、昨季のリーグ王者で、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では2017-18、2018-19シーズンと2年連続で決勝進出を果たしたリバプールを「大きな手術は必要のないチーム」と表現。
その上で、「正しい時期に正しい選手を加えれば、大きな効果が生まれる。チアゴはピッチに上がると、その”ピンボールパス”でリバプールにどのような刺激を与えられるかを見せた」とし、「全てがワンタッチだったように思えるし、ほとんどが前へのパス。常に頭を上げ、次にどこにスペースができるのかを把握するために周りを見ている。頭の中は独創性、足にはクリエイティビティが備わり、チェルシー選手らはどのようにして彼を止めればいいのか全く分かっていなかった」と綴っている。
また、その素晴らしいパフォーマンスから「試合終了のホイッスルの後にクロップ監督が彼に大きなハグを贈ったのも容易に理解できる。チアゴがさらにチームに適応し、リバプールがリズムを掴めば、彼らはもっと強力になることだろう。チャンピオンを打ち負かそうとするライバルたちはとても不安になったに違いない」との見解を示した。チアゴの加入はリバプールにとって新しい大きな武器となりそうだ。