サプライズだらけのアギーレ初陣 日本はミス絡みで0-2と完敗
初出場のDF坂井が失点につながる痛恨のミス
ハビエル・アギーレ新監督(55)率いる日本代表が5日、札幌ドームでウルグアイと親善試合を戦い、0-2で敗れた。
4-3-3の布陣で臨んだアギーレ監督の初陣はサプライズだらけの一戦となった。MF長谷部誠が負傷離脱したこともあり、キャプテンマークを巻いたのはこの日3トップの右で起用された本田圭佑。また指揮官はFW皆川佑介、DF坂井達弥という代表初選出の2選手をいきなり先発に抜擢した。さらにはCKのキッカーを務めたのは岡崎慎司。試合の場面、場面に新鮮さが浮き彫りとなった。
試合の序盤は世界ランク6位のウルグアイに対して44位の日本が積極的に仕掛けた。
前半5分、この日初シュートを放ったのは3トップ左で先発した岡崎。左45度の角度から左足を振り抜いたが、ボールはゴール右にそれた。同14分には相手にセットプレーからチャンスを作られたが、ロドリゲスのヘディングシュートは枠の上へ。
そして同17分、日本が好機を作る。岡崎が左サイドを突破し、中央へクロス。フリーで待ち構えた皆川が頭で合わせたがゴールバーを超えた。
その後、なかなかチャンスを作り出せない日本に決定的なミスが出る。34分、DF酒井宏樹のバックパスを坂井が痛恨のトラップミス。相手FWカバーニにカットされると、そこを起点に素早くパスを回され、最後はゴール前に走り込んだカバーニに右足で先制ゴールを許した。
前半40分、日本はCKのチャンスを迎えると、キッカーに立ったのは岡崎。しかし、ボールに鋭さがなく、ファーサイドに送られたクロスはチャンスにつながらなかった。
1点ビハインドで迎えた後半も日本はなかなか好機を作り出せない。後半13分には皆川に代えて現役慶大生の武藤嘉紀を投入。しかし、流れは変わらない。同26分、相手クロスをDF酒井が日本ゴール前に折り返してしまい、そこからチャンスを作られ、一度は相手シュートをGK川島永嗣が弾いたが、こぼれ球を再び坂井が不用意なトラップ。その瞬間、途中出場のFWエルナンデスがかっさらうようにシュート。2点目を奪われてしまった。
後半43分には武藤の左足シュートが左ポストを直撃する場面もあったが、結局日本は無得点で敗北。アギーレ監督は注目の初陣を勝利で飾ることができなかった。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web