イブラヒモビッチ、2ゴール開幕戦で“俺流”リーダーシップ発揮 「まずは自分にプレッシャーを」
イブラヒモビッチがボローニャ戦で2ゴール挙げて白星スタートに貢献
イタリア・セリエAのACミランに所属の元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは、現地時間21日の日本代表DF冨安健洋が所属するボローニャとのリーグ開幕戦で2ゴールを挙げて、チームを2-0の勝利に導いた。試合後に衛星放送局「スカイ・スポーツ」のインタビューに対し、リーダーシップのあふれる言葉を残している。
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スタメン出場のイブラヒモビッチは前半に打点の高いヘディングシュートを決めると、後半にはPKで追加点を奪った。その後も攻撃の中心に君臨したストライカーは、GKをかわしながらシュートを枠に抑え込めない場面もありハットトリックは逃したが、文句なしでこの試合のMVPと言える活躍だった。
そのイブラヒモビッチは「もし自分が20歳だったら、もう2点決められただろう。だが、幸運なことに39歳だ。ベンジャミン・バトンのようなオレは老いて生まれ、若返って死ぬだろう」と、名作映画の主人公に自分をなぞらえた。それでも「冗談はさておいて」と言葉をつなぐと、今季への思いを語っている。
「まだ100パーセントに達していないにしても、チームは良い仕事をしている。去年を超えたいと思うし、若手は良くやっている。良く働き、聞く耳を持ち、規律がある。この6カ月で、改善のために必要なことが分かった。今季は、1試合、1試合と考えるべきだ。自信を持ち、全ての試合を決勝戦として捉える。目標は秘密にしたい。自分は責任を負うのが好きだから、まずは自分にプレッシャーをかけてくれ」
2012年夏に財政難もありミランを離れたイブラヒモビッチだが、今年1月に米メジャリーグサッカー(MLS)ロサンゼルス・ギャラクシーとの契約満了を受けてミランに再び加入した。その後はクラブに対して、あるいはチームメートに対して苦言を呈することもあったが、それはミランが持つべきプライドを根底にした発言だった。そのイブラヒモビッチが加入したミランは、昨季の後半戦だけなら優勝したユベントスに匹敵する成績を残した。
自身でも39歳という年齢に触れたイブラヒモビッチではあるものの、「ほかのプレーヤーと年齢を比較した話をされるのは好きじゃない。同じレベルで判断されるべきだ。20歳の時と同じレベルで判断されたいと思うね」と、そのことをパフォーマンスの言い訳にするつもりはないと宣言する。今季のセリエAにおいて、名門ミランの復活がどこまで実現されるのかは注目ポイントの1つだが、その先頭に立つカリスマストライカーは開幕から大きなインパクトを残している。