久保の“インテリジェンス”をビジャレアル番記者が称賛 「ゴールに辿り着くための“火花”」

ビジャレアルの番記者ホセ・ルイス・リサラガ氏【写真:高橋智行】
ビジャレアルの番記者ホセ・ルイス・リサラガ氏【写真:高橋智行】

リサラガ記者「タケをもっと早くに投入すべきだった」

 ビジャレアルを約20年取材し続けている同紙のスポーツ部チーフ、ホセ・ルイス・リサラガ記者に試合後、わずかな出場時間だった久保の起用法について語ってもらった。

「タケの出場は再びあまりにも遅すぎた。なぜならビジャレアルは今日、ラストパスの精度を少し欠いていたからね。その能力に長けたタケをもっと早くに投入すべきだった。しかしわずかな時間ながらも、彼の出場はビジャレアルにとって大きなものとなったはずだ。彼はプレーを活性化させ、サイドでスピードをもたらし、相手ゴールに迫っていたし、ウナイ・エメリ監督はタケにそれらの要素を求めている」

 そしてリサラガ記者は、「まだタケはビジャレアルのプレースタイルに完全にフィットしているわけではないが、今日もビジャレアルの攻撃を活性化した。終盤の決定機は外したが、相手ゴールに辿り着くための“火花”、スピーディーなドリブル、最後の局面でのインテリジェンスを備えた選手だ」と高く評価した。

 久保の今後については「私はタケが少しずつ成長し、徐々に重要な役割を果たし始めていると思う。そしてビジャレアルがUEFAヨーロッパリーグの戦いをスタートさせた時、エメリ監督が出場時間を分配し始めることは彼にとって有利に働くだろう。必要な出場時間を与えられ、自信を得ることは間違いなく良いものになるはずだ」との見解を示した。

 ビジャレアルはこの後、27日に行われる第3節で今季のリーグ初戦となる強豪バルセロナとアウェーで対戦する。初勝利を挙げただけに、エメリ監督が大きくメンバーを変える可能性は低いと思われる。しかし久保はこのエイバル戦で、与えられたわずかな時間で持ち味を発揮した。自身2度目となるカンプ・ノウでの一戦のパフォーマンスに期待したい。

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高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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