元FC東京ルーカス、日本での“9年半”に抱く感謝の思い 「僕はもっと良い人間になれた」
「あの9年半があってこそ、今の僕があるんだ」
それほどまでに日本を愛するルーカスにとって、日本とJリーグは何を意味するのか。
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「ふーっ……。最高の質問だ。僕にとっては“すべて”だから。日本に行ったから、僕はもっと良い人間になれた。もっと責任感のある人間になれた。もっと礼儀正しくなれた。日本の人たちは、僕がもともとそういう人間だと思ってくれていたかもしれないけど、実際は全然違ったんだよ。だから、人としての成長、人生の再スタートを意味する。あの9年半があってこそ、今の僕があるんだ」
そんなルーカスから、愛する日本へのメッセージがある。
「サポーターのみんなには、いつでも感謝をしている。本当に、いつもだ。今はSNSのおかげで、もう少し近く感じられるのがいいよね。時々サプライズを受け取るんだよ。サポーターが写真を送ってくれたり、僕のことがサイトか何かに出ていたら、そのリンクを送ってくれたり。そういうやりとりにも、みんなの愛情を感じるし、僕も大きな愛情を抱いている。それから、日本の人たちはその歴史のなかで、どんな困難も乗り越えてきたように、今の新型コロナウイルスに関しても、世界のどこよりもきちんと乗り切りつつある。パンデミックはいつか必ず終わる。だから、するべき注意を続けてみんなで頑張ろう!」
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(藤原清美 / Kiyomi Fujiwara)
藤原清美
ふじわら・きよみ/2001年にリオデジャネイロへ拠点を移し、スポーツやドキュメンタリー、紀行などの分野で取材活動。特に、サッカーではブラジル代表チームや選手の取材で世界中を飛び回り、日本とブラジル両国のテレビ・執筆などで活躍している。ワールドカップ6大会取材。著書に『セレソン 人生の勝者たち 「最強集団」から学ぶ15の言葉』(ソル・メディア)『感動!ブラジルサッカー』(講談社現代新書)。YouTubeチャンネル『Planeta Kiyomi』も運営中。