ミランに今や不可欠な本田の「最後の挑戦」 4-3-3の右ウイングで飛翔なるか

「本来の有益さを見せてくれるはずだ」

 今季6得点を決めているボナベントゥーラは「ミランの基点となる存在」と評価されている。ミラン最大のキーマンで、「ウイング、司令塔、攻撃的サイドMF、いろいろなポジションで有効なカードとなる。ミランはボナベントゥーラに依存している。ミランも彼なしには苦しむ。サッスオーロでもジャックがFWたちと歯車が合わず、苦しんだ」と高く評価されている。ドリブルやFKなどの武器を持つイタリア代表MFは万能性を誇るが、典型的なウインガーではない。そしてスピードや局面打開力ではなく、連携でサイドを崩す本田とボナベントゥーラの両翼は、「風変わり」だという。

 本田の適応力にも大きな期待が集まっている。「いろいろなポジションをこなせる順応性を本田も持っている。チームへの奉仕と犠牲で10番本来の仕事から遠ざかっていたが、本来の有益さを見せてくれるはずだ」と、右ウイングでのプレーを期待されている。

「最後の挑戦はウイングで飛翔すること」と指摘された、ロッソネロのナンバー10。3年ぶりとなる欧州カップ戦への出場権獲得を目指すミランの、力強い翼になれるだろうか。1試合あたり12キロを走るという運動量と攻守両面での奮闘でチームに貢献してきた本田が、今季最後のテストに挑む。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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