リバプールOB、加入決定のチアゴに懸念 「クロップがどのように使うのか関心がある」
リバプールのレジェンドであるハマン氏は「素晴らしい選手」と認めつつも疑問点を指摘
リバプールのレジェンドである元ドイツ代表MFディートマー・ハマン氏が、バイエルンからリバプールへの移籍が決定したスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラに言及。「素晴らしいサッカー選手」と実力を認める一方で、イングランドサッカーにフィットできるのかと懸念を示している。英ラジオ局「talkSPORT」が伝えた。
バルセロナの下部組織出身のチアゴは、2013年からバイエルンでプレー。昨季はブンデスリーガ、DFBポカール、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の三冠達成に貢献した。今夏にバイエルンとの契約が残り1年となり移籍が噂されていたなか、現地時間18日にリバプール移籍が正式決定した。
ただ、このチアゴのリバプール加入に懸念を示したのがハマン氏だ。「talkSPORT」のインタビューで、「彼が素晴らしいフットボーラーであることは分かっていたが、この7年間で『チアゴがいないチームなど考えられない』と言うような人はいただろうか」と、バイエルンで一度も”キープレーヤー”に見られたことがないと指摘した。
「もしシーズン終盤に向けてチーム全員が万全のコンディションであれば、チアゴにプレーの機会はなかっただろう。彼が(UEFAチャンピオンズリーグ)決勝で出場できたのは、(ベンジャミン・)パバールがプレーできず、(ジョシュア・)キミッヒが右サイドバックでプレーしなければならなかったからだ。だから分からない。イングランドのサッカーは、ドイツと比べてはるかに速い。彼は29歳で別の国に行き、異なるタイプのサッカーに試みるんだ。すでに(ティモ・)ヴェルナーや(カイ・)ハフェルツがチェルシーでのデビュー戦でブライトンを相手にどれほど苦労したかを見ただろう」
また、ハマン氏はユルゲン・クロップ監督がそのようにチアゴを起用するのかにも疑問を示していている。
「彼はゴールスコアラーではない。多くの得点を取ることは期待できないし、リバプールのシステムでは10番の役割は存在しない。(ナビ・)ケイタはリバプールで2年になるがあまり活躍できていない。今夏には移籍の可能性まで浮上している。同じようなストーリーになると言っているわけではないが、これまでに(チアゴのことを)守備的MFとして見たことがほとんどなかったから、クロップがどのように彼を使うのかに関心がある」
果たして、チアゴは自身初のイングランド挑戦で活躍できるだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)