バルサ前監督、古巣クラブに5億円の支払い要求 契約不履行に対する法的措置の意向
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セティエン前監督、1月に締結した雇用契約への不備指摘 「クラブの取締役は…」
今年8月にバルセロナから解任されたキケ・セティエン前監督は400万ユーロ(約5億円)の支払いを求め、クラブに対して法的措置を取ることを声明で明らかにした。スペイン紙「AS」英語版が報じている。
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昨季12シーズンぶりに無冠に終わったバルセロナ。8月17日付でセティエン前監督の解任を発表し、その後にロナルド・クーマン監督を招聘していた。
しかし、セティエン氏をはじめ、同氏の下でコーチングスタッフを務めていたエデル・サラビア氏、ジョン・パスクア氏、フラン・ソト氏に正式に解雇通知が送られたのはクラブの公式発表から1カ月後の現地時間9月16日だったという。内容証明郵便によって、正式な書面がクラブから送られてきたと、セティエン氏の公式SNS上に載せられた声明で明かされた。
コーチングスタッフの3人は事前にバルセロナに残って新たな役割が与えられると伝えられていたが、これに関してもクラブは沈黙を続けていたようだ。セティエン氏は声明で「クラブの取締役は2020年1月14日付の雇用契約を守らないとする明確な意図を明らかにしている」とし、契約不履行に対する法的措置を取る意向を示した。
セティエン氏は2021-21シーズンの契約に定められていた和解金400万ユーロの支払いをバルセロナに要求するという。
なお、この問題によってロナルド・クーマン監督は今季リーグ初戦のビジャレアル戦(27日)で指揮を執れない可能性が報じられていたが、AS紙はクーマン監督の指揮を妨げることはないと指摘している。バルセロナはセティエン氏に解任を正式に伝えていなかったものの、法的には新監督の就任によって解任は有効と解釈されるようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)