インザーギ監督が今季ミランの躍進に自信 「私は限界を作らない」
夏の補強に大きな手応えをつかむ
ACミランのフィリッポ・インザーギ監督が4日、スイスのニヨンで行われたUEFAエリートクラブ監督フォーラムに参加。トップクラブの指導者から刺激を受けた指揮官は昨季リーグ8位に終わったミランをトップ3以上に導く自信を示した。イタリア地元紙ガゼッタ・デロ・スポルトが報じている。
アーセン・ベンゲル(アーセナル)、ジョゼップ・グアルディオラ(バイエルン)、ジョゼ・モウリーニョ(チェルシー)……。 UEFA本部で世界トップの監督が一堂に会したフォーラムに痩身の美男子が今年新たに加わった。
現役時代の恩師でもあるカルロ・アンチェロッティ(レアル・マドリード)にも再会したインザーギ監督は「世界トップの監督のグループに入ることができて嬉しいよ。幸先いいことを祈りたい。ミランを再び高いレベルに戻したいという気持ちでいっぱいだ。昨シーズンのようなことを繰り返したくない」と語っている。
欧州のカップ戦出場権を失った昨季の悪夢。同じ轍は踏まないと誓うインザーギ監督は8月31日のセリエA開幕ラツィオ戦を3-1で勝利。だが、決して楽観はしていない。
「現実的で明確でなければならない。サポーターたちは近くに戻って来てくれた。チームはいい精神状態でいる。次のパルマ戦から、1つ1つの試合ごとに考えなければならない」
ただ、インザーギ監督はそう語りながらも、移籍市場での戦力アップには自信を深めているようだ。
「移籍市場はいいものだった。クラブと会長に感謝している。サポーターの心をつかむ目標があったが、獲得した戦力に満足している。トーレスは僕が見いだしたわけではない。(チェルシーで)1年間難しい時期を過ごしたが、今は凄くやる気に満ちている。2時間半もの間、サインするためにサポーターの前で立ち止まる選手を見るのが好きだ。それがサポーターへの敬意だから。テストはよかった。彼とミランは大きく変われると思う。僕には7人のFWがいる。選択に困るほどだ。それぞれの才能を最大限に引き出して交代で起用するのは、自分にかかっている」