U-19日本代表がミニ合宿で変貌した理由 胸に刺さった内田“コーチ”の言葉「覚悟が足りないと…」
内田篤人氏がロールモデルコーチとして参加したU-19日本代表合宿が打ち上げ
U-19日本代表は16日、千葉県内での候補合宿を打ち上げた。8月で現役を引退した内田篤人氏をロールモデルコーチに迎えて3日間のミニキャンプを実施。最終日のこの日は30分×3本の紅白戦を行い、日本代表の森保一監督も視察した。10代でA代表入りを果たした内田“コーチ”の存在の大きさに、選手も刺激を受けたようだ。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
激しい球際の攻防だった。ミニ合宿の仕上げとして30分×3本の紅白戦を実施。初日はU-19日本代表の影山雅永監督も「バラバラ」だったというが、この日は3本に分けて計90分間、意義のある内容となっていた。すでに過密日程のなかJリーグで活躍する選手も多く、FW櫻川ソロモン(ジェフユナイテッド千葉)とFW藤尾翔太(セレッソ大阪)、FW染野唯月(鹿島アントラーズ)とFW唐山翔自(ガンバ大阪)がそれぞれ2トップを組んで1本目はスタート。計3本で3ゴールが入り、指揮官も「自分のプレーを出していくことができるようになっていた。最後の紅白戦ですごくポジティブだった」と、3日間での劇的な成長に目尻を下げた。
2日目には選手にとって気が引き締まる出来事があった。練習後、森保監督から直接「10代でA代表に入っている選手は誰だ?」と問われた。今回からアンダーカテゴリーの臨時“コーチ”として指導にあたっている内田氏は、19歳の時の2008年キリンチャレンジカップ・チリ戦(0-0)でA代表初出場を果たしている。森保監督自身、「スペイン、フランスでは17歳の選手がA代表で出ている。10代の選手がA代表の中で活躍しているのを見ると、日本の選手を見る時に可能性のある選手を、さらに成長させるために考えていかないといけない」と10代でのA代表入りを期待していた。目指すべき場所はさらなる「上」だと自覚したのが今回のミニ合宿だった。
さらに、やはり内田“コーチ”の存在も刺激になったようだ。この日は紅白戦2本目で副審を“志願”。3本目ではライン際に立ってプレーが止まると、サイドバックに声をかけていた。クロスに対してもニアサイドにクロスが上がると、「ファーだよ!!」と檄。選手とも密にコミュニケーションを取り、FW斉藤光毅(横浜FC)は「すべての言葉が印象に残っている。『覚悟が足りない』とも言われた」と、奮い立たされたという。
“反骨心”を胸に、選手は3日間で“変貌”を遂げた。影山監督は「もう一度スタートを切るのにつまずいた初日。2日目から理解力を含めて高まった」と手応えを得た。一方で斉藤は「まだまだだった」と、課題の多さが収穫ととらえている。それでも、着実に一歩成長した。若きサムライたちにとっては実りある3日間となった。
[ftp_del]
[/ftp_del]
[ftp_del]
>>【PR】イングランド・プレミアリーグをDAZN(ダゾーン)で見よう!ネットでの視聴方法はこちら!
[/ftp_del]
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)