フットサル日本代表、7カ月ぶりの試合で浦安に3-4と敗戦 W杯予選へ課題を残す
今年2月のパラグアイ戦以来となるトレーニングマッチを実施
高円宮記念JFA夢フィールドでトレーニングキャンプを行っているフットサル日本代表は16日、バルドラール浦安とトレーニングマッチを行った。フットサル日本代表にとっては、2月のパラグアイ代表戦以来、約7カ月ぶりの試合となったが、浦安に3-4で敗れている。
サッカー日本代表の森保一監督も視察に訪れた一戦で、序盤はフットサル日本代表が主導権を握る。前半2分、日本はFP安藤良平が相手GKと1対1になるが、ここで放ったシュートは防がれる。それでも、そのすぐ後に得たコーナーキックから安藤がシュートを決め、早い時間帯で日本が1点を先制した。
その後も日本は守備が機能して浦安に攻撃を組み立てさせず、試合の主導権を握り続けた。しかし同4分、浦安のプレスに苦しんだ日本は、自陣ゴール前でドリブルしたFP西谷良介が相手選手にボールをつつかれると、これがGK篠田龍馬の指の先を通ってゴールに決まり、同点に追いつかれた。
1-1となってからは一進一退の攻防が続くが、日本はセットプレーから何度かチャンスを作り出す。互いに激しくプレスをかけ合うなかで、同13分には浦安のファウルカウントが5、日本のファウルカウントが4となった。同15分にはFP中田秀人が自陣で倒され、日本が第2PKを獲得。日本は10番を付けたFP森村孝志がキッカーを務め、これをゴール右下に決めて2-1と再びリードした。
試合再開後、浦安もチャンスを作り、左サイドから浮き球のシュートでゴールを狙ったが、ボールはGK篠田の上を抜いたものの、ゴール前に戻ったFP星龍太がヘディングでクリアし、日本は同点ゴールを阻止した。ここから浦安が攻勢に出るが、日本のミスから得た決定機などを生かしきれず、得点は動かない。それでも同16分に浦安が、左サイドを突破し、ループシュートで同点ゴールを記録した。
さらに浦安は同17分に第2PKを獲得。これをFPディドゥダがゴール左に決めて、浦安が3-2と逆転した。1点を追う展開となった日本は、その後、ボールを保持するものの得点を挙げることはできずに1点ビハインドで後半を迎えることとなった。
後半も先にゴールを動かしたのは浦安だった。後半7分、FP滝田学のシュートがディフェンダーに当たってコースが変わり、ゴールに決まった。
2点のビハインドを負った日本だが、後半から浦安のゴールを守る元日本代表GK藤原潤の好守もあり、得点を決められない。残り5分から日本はFP皆本晃をフライングGKにしてパワープレーを開始。同17分には西谷がエリア外から強烈なシュートを決めて、1点差に詰め寄った。その後もパワープレーで数的優位をつくる日本だが、浦安の守備も堅く、なかなか得点を挙げられない。
結局、日本代表は最後まで同点ゴールを決めることができず、試合は3-4で終了。7カ月ぶりとなった試合は、12月のフットサルW杯予選を兼ねたAFCフットサル選手権に向けて、課題の残る結果となった。
試合後、日本代表のブルーノ・ガルシア監督は「約7カ月ぶりのゲームで、前半は少し自分たちの本来の良さが出ず、久しぶりのゲームという感じが出てしまいました。後半は良さが少しずつ出ましたが、改善の余地のあるゲームになったと思います。久しぶりのこのゲームが私たちの基準となります。ここからより良くなるために、改善していきたいと思います」と振り返っている。
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