浦和復権に燃える”新10番” 熱望していた広州恒大戦へ、勝利の鍵は「考えるスピード」

柏木が中盤を操り福岡に2-0勝利 中3日でACLの大一番へ

 浦和レッズの“走るファンタジスタ”は、アジア王者撃破へ意気込んでいる。12日のJ1ファーストステージ第3節の福岡戦で、浦和は2-0の勝利を収めた。スタメン出場した日本代表MF柏木陽介は、リードを2点に広げた後の後半19分に途中交代。16日に中3日で挑む敵地でのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)広州恒大戦へ向けて、万全の状態をキープしている。

 今季の開幕前どころか昨季の段階ですでに、柏木はアジア王者に輝いた広州との対戦を熱望していた。チャンピオンシップの準決勝でガンバ大阪に敗れ、自身は天皇杯準決勝で負傷。そしてチームは、元日の決勝で再びG大阪に敗れた。その結果、浦和は日本の第3代表として広州と同組になることが決定。悔しさや無念の思いを語った上で、「それ(広州との対戦)だけが唯一、次のシーズンに残る楽しみ」と話していた。

 今季は、その昨年末に負傷した影響で始動が遅れた。公式戦が始まる前、2月中旬のプレスカンファレンスの段階で「すぐに100パーセントという感じではなく、1カ月後くらいに良くなってくると思う」と自身のコンディションを話していた。まさに、その見込み通りの回復を見せている。

 この日の柏木は、ボランチの位置から前線を操るパスを連発していた。周囲の連動性も良く、「みんなが裏を狙ってくれて、いい迷いがいっぱいあった。みんなの良い動き出しのおかげで、どこに出せばいいか分からんような、ね」と、冗談交じりに話すほどだった。もちろん、そこには彼の状態が上がってきて、味方の動きが見えるようになってきたという要素も大きい。

 

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