J1王者に重くのしかかる首位と「23差」の現実 痛恨3連敗も…3バックに見えた向上の余地
前半17試合で昨季終了時と同じ8敗目、J1連覇は風前の灯火
ただしJ1リーグ連覇を目指すディフェンディングチャンピオンの立場で考えると、あまりにも痛すぎる3連敗だ。シーズン折り返しとなる17試合を戦い終え、これで首位の川崎との勝ち点差は「23」に開いた。数字上は逆転の可能性が消えていないとはいえ、この時点で昨季終了時と同じ8敗目を喫した事実が横浜FMに重くのしかかる。
それでも自分たちのサッカーを貫くうえで、最重要項目は指揮官が語る内容やパフォーマンスだろう。過酷な連戦が続くのは承知のうえで、自分たちにフォーカスしていかなければ向上の道はなく、結果もついてこない。目先の結果に一喜一憂せず、勇猛果敢に突き進まなければならない。
連覇の可能性が風前の灯火になったとしても、横浜FMの進むべき道は変わらない。
藤井雅彦
ふじい・まさひこ/1983年生まれ、神奈川県出身。日本ジャーナリスト専門学校在学中からボランティア形式でサッカー業界に携わり、卒業後にフリーランスとして活動開始。サッカー専門新聞『EL GOLAZO』創刊号から寄稿し、ドイツW杯取材を経て2006年から横浜F・マリノス担当に。12年からはウェブマガジン『ザ・ヨコハマ・エクスプレス』(https://www.targma.jp/yokohama-ex/)の責任編集として密着取材を続けている。著書に『横浜F・マリノス 変革のトリコロール秘史』、構成に『中村俊輔式 サッカー観戦術』『サッカー・J2論/松井大輔』『ゴールへの道は自分自身で切り拓くものだ/山瀬功治』(発行はすべてワニブックス)がある。