レアル解任2カ月で降格危機のプレミア名門へ ベニテスがニューカッスル監督に就任

スペイン人知将と3年契約 降格時には契約破棄の条項も

 1月にレアル・マドリード監督を解任されたラファエル・ベニテス氏が、プレミアリーグ19位に低迷するニューカッスルの新監督に就任した。クラブが正式発表した。

 スペイン人の知将の浪人期間はわずか2カ月間だった。ベニテス氏は今季レアルの監督に就任したが、在任期間わずか7カ月で解任された。出場資格のない選手をスペイン国王杯で起用し敗退となるなど、クラブの不手際の責任を一身に引き受ける形で退任していた。

 世界屈指の名門の次に選んだのは、チャンピオンシップ(英2部)降格危機の古豪だった。ニューカッスルは今季6勝6分16敗で暫定19位。プレミア残留圏の17位サンダーランドと勝ち点差1というデッドヒートを繰り広げている。チームはかつてイングランド代表を率いたスティーブ・マクラーレン監督を成績不振により解任し、スペイン人指揮官の招聘を決めた。

「私は伝説的なイングランドのクラブに携わることを発表できることを嬉しく思う。プレミアリーグ残留は大仕事だ。私にとっても挑戦だけでなく。スタッフ、選手、クラブ、ファンにとってもチャレンジだ」

 ベニテス監督は喜びのコメントを発表した。リバプール監督時代にUEFAチャンピオンズリーグを制覇するなど実績を誇るベニテス氏は3年契約を結んだが、ニューカッスルが降格時には契約を破棄できる条項が含まれているという。欧州の頂点を目指したレアル時代から2カ月後、プレミア生き残りを懸けた戦いに百戦錬磨の戦術家は身を投じることになる。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images 

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