ディ・マリアの“唾吐き疑惑”、マルセイユ監督が怒り表明 「汚点にならないことを願う」
マルセイユのA・ゴンサレスに唾を吐きかける行為を審判・VARともに罰さず
パリ・サンジェルマン(PSG)のアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアは、現地時間13日に行われたリーグ第3節マルセイユ戦(0-1)で相手選手に唾を吐きかけた疑惑が波紋を呼んでいる。敵将も「汚点にならないことを願っている」と怒りを露わにした。
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試合は前半31分にフランス代表FWフロリアン・トヴァンのゴールで先制したアウェーのマルセイユが1-0で勝利したが、それ以上にピッチ上では目まぐるしく火花が散った。
前半38分、ディ・マリアがマルセイユDFアルバロ・ゴンサレスの目の前を通り過ぎる際、唾を吐いたとしてA・ゴンサレスが猛抗議。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)での確認を求めたが、お咎めなしに終わった。
後半アディショナルタイムには、ブラジル代表FWネイマールとA・ゴンサレスが激しく口論。その後、接触プレーにエキサイトした両チームの選手たちが激しくもみ合って試合が中断となり、PSGからネイマール、フランス代表DFレーバン・クルザワ、アルゼンチン代表MFレアンドロ・パレデス、マルセイユからフランス代表DFジョルダン・アマビ、アルゼンチン代表FWダリオ・ベネデットの計5人が退場処分となった。
唾吐きはプロフェッショナルとして許される行為ではないが、それ以上に現在は世界中で新型コロナウイルスの大流行により感染拡大が恐れられている状況。今年4月には、FIFA(国際サッカー連盟)が試合中の選手の唾吐き行為をイエローカードとするように求める動きもあったほどだ。それだけに、マルセイユのアンドレ・ビラス・ボアス監督は、ディ・マリアの非紳士的行為が“見逃された”ことへの怒りを露わにした。
英紙「ザ・サン」は、「元スパーズ(トッテナム)の監督は、ディ・マリアは罰せられるべきだとの見方を認めた」として、ビラス・ボアス監督がフランスのサッカー番組「Telefoot」に語ったコメントを紹介している。
「フットボールには人種差別の余地はないと願いたい。もし、それが起こったとすれば深刻な過ちだ。ただ、私はそうは思いたくない。フットボール界では(人種差別は)避けなければならないことだ。この(ディ・マリアの)行動が汚点にならないことを願っている」
また、マルセイユの地元紙「La Provence」のジェレミー・トルジマン記者は、自身のツイッターで、「アンヘル・ディ・マリアがアルバロ・ゴンサレスの方へ唾を吐くのは、この映像(頭の動き+唾に酷似したもの+アルバロの反応)で私には明らかだ」と主張している。
果たして、ディ・マリアの唾吐き疑惑はどのような結末を迎えるのだろうか。