吉田が語るアギーレ流 絶叫する「ハー」と4-3-3システム
アンカーを配置
日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は、5日に初戦を迎えるハビエル・アギーレ監督の流儀を明かした。
指揮官の意にそぐわないプレーが行われた時にメキシコ人指揮官は突如絶叫するというのだ。ストッパーはこう証言した。
「スペイン語で『ハー』って叫びます。アギーレだから特別ということはない。要求は当たり前にされることを要求する。シュート練習でも一つひとつにこだわるし、気の抜けたプレーには激しく注意する監督」
まだ代表始動間もない段階で、アギーレ監督の指導もベーシックに留まっている。プレーが雑になった瞬間、「ハー!」と絶叫し、修正を促すのがメキシカンの流儀だという。また、戦術面にも変化が生まれた。
「特長はアンカーがいることかな。ディフェンダーとしてはいてくれたらやりやすい。コーチングが大事になる。下がりすぎて、(アンカーも含めた)5バック気味になるのは嫌。相手が強いのは分かってる」
アギーレは、最終ラインの前に碇を意味する守備的な中盤の選手を置く4-3-3システムを重用するという。自分たちのサッカーという言葉に酔いしれ、攻撃に偏重してしまったザックジャパンとの違いがそこにはある。新監督は、失点のリスクを計算し、バイタルエリアに門番を配置するのだ。
「新しい選手がこんなに多くいて、チャンスをもらえることは少ない。全員がフラットにチャンスがあると思っている」
ザック政権ではパフォーマンスが悪かろうが、チームで出番がなかろうが、試合でお決まりのメンバーが起用された。無条件の寵愛を送った前監督はもういない。吉田は、その危機感を胸に初戦に臨む。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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