ハメスは「エバートンの新たなお守り」 新天地デビュー戦での躍動を英地元紙も絶賛

今シーズンからエバートンでプレーするMFハメス・ロドリゲス【写真:AP】
今シーズンからエバートンでプレーするMFハメス・ロドリゲス【写真:AP】

2014年のアレクシス・サンチェス以来の活躍ぶりと称賛

 2020-21シーズンのプレミアリーグが13日に開幕し、エバートンはトッテナムとアウェーゲームで1-0と勝利を収めた。今夏にレアル・マドリードから移籍金2800万ポンド(約30億円)で加入したコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスは多くのチャンスを作り上げ、英地元紙「リバプール・エコー」は、「エバートンは新たなタリスマン(お守り)を手に入れた」と、特集を組んでいる。

 その活躍ぶりは、レアルとバイエルンで彼を重用していたカルロ・アンチェロッティ監督の予想をも上回ったのかもしれない。ハメスについて、アンチェロッティ監督は試合前、「彼は100%の状態で試合に臨むことはできないだろう。だが、彼は自身の質の高さを示してくれるはずだ」と、予防線を張っていた。しかし、蓋を開けてみればハメスは攻撃の中心として活躍を見せた。

 データ分析会社「オプタ」公式ツイッターは、「ハメス・ロドリゲスはプレミアリーグデビュー戦で、少なくとも5度のチャンスを創出した。これは2014年8月のアーセナルのアレクシス・サンチェス以来の記録だ。お見事」とその活躍ぶりを伝えている。

「リバプール・エコー」紙も、「前半だけで同じチームのフィールドプレーヤー全員からパスを受けた唯一の選手。45分間で46回とチームで誰よりも多くボールに触れている」と記し、さらにチームにフィットしたらどうなるのかと期待を煽っている。

 バイエルンでの2シーズンにわたったレンタル移籍を経て、復帰したレアルでは、ジネディーヌ・ジダン監督のチームにフィットしなかったハメス。昨季のリーガ・エスパニョーラでは、わずか8試合しか出場機会を得られずに燻っていた。

 今夏にようやくレアルを離れ、エバートンに新天地を求めたが、そのデビュー戦で地元紙からも「エバートンは全体的にボールを握り、良いプレーを見せた。そのなかでもハメスは、チームメートから見つけられた時に、質の高さと華麗さを証明した」と絶賛された。

 不遇の時期を過ごしたハメスだが、恩師でもあるアンチェロッティ監督の下、プレミアリーグという新たな舞台で、本来の輝きを取り戻すことになるのだろうか。

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