浦和が後半ATに劇的決勝弾! 4-3で乱打戦に勝利、敗れた札幌は9戦白星なし
ホームの札幌が攻め込む展開も試合終了間際にドラマ
J1第16節の北海道コンサドーレ札幌と浦和レッズの一戦が13日に行われ、攻撃回数やボール保持率では圧倒的にホームの札幌が上回る試合展開となったが、試合終了間際に決勝ゴールを奪った浦和が4-3で点の取り合いを制した。
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ミハイロ・ペトロヴィッチ監督にとっての古巣対決となる札幌は、MFチャナティップが負傷から復帰し、浦和に所属経験のあるMF駒井善成と2シャドーを組みFWジェイの背後に構えた。一方の浦和は最終ラインにDF岩波拓也、2トップの一角にはFW杉本健勇が約1カ月ぶりのスタメン出場を果たした。
両者が攻撃に出るなかで浦和は前半10分、岩波の縦パス1本で背後を取ってFW興梠慎三が抜け出して相手GKと1対1の大チャンスを迎えるも、バウンドに合わせて放ったループシュートは枠を外れた。しかし、直後にも再び攻め込んだ浦和は、左サイドから切り込んだMF関根貴大がMFチャナティップに倒されてPKの判定。このキックを託された杉本がゴール右に流し込み、今季のリーグ戦初ゴールで先制した。
さらに浦和は同20分、札幌がボール保持する時間帯を守ると、MF青木拓矢が最終ラインからクリアに近いような縦パス1本を前線に送るとこれに杉本が反応。そのまま持ち込んでGKとの1対1を制し2-0とリードを広げた。札幌はロングボールで背後を狙われた際の不安定さが目立ってしまった。
2点ビハインドになった札幌は攻撃的な姿勢を崩さない一方で、浦和は徐々にペナルティーエリア近くで守る回数が増えるようになった。そして同31分、札幌は右サイドからMFルーカス・フェルナンデスが縦に突破してクロスを上げると、FWジェイが苦しい体勢ながら逆サイドに浮かせたヘディングシュートを決めて1点差に迫った。
さらに同35分、CKの二次攻撃でDF福森晃斗が右サイドから上げた左足クロスに、再びジェイが頭から飛び込んで同点ゴール。その後も札幌がパスをつなぎながらゴールに迫り、浦和は単発ながらFWの迫力でゴールに向かう展開が続いたまま、2-2でハーフタイムを迎えた。
後半に入ると一方的に札幌がボールを保持し、浦和の大槻毅監督は同10分に興梠とMF武藤雄樹を下げてFWレオナルドとMFマルティノスをピッチに送り込んだ。一方、ハーフタイム明けにDFキム・ミンテを投入していたペトロヴィッチ監督は、両シャドーに代えてFWアンデルソン・ロペスとFWドウグラス・オリヴェイラを送り込んで前線の迫力を高めにいった。
そして同22分、札幌は右CKを福森が入れるとニアサイドで相手と競った杉本に当たったボールがそのままゴールへ。オウンゴールという形で、札幌が逆転に成功してリードを奪った。
しかし浦和は同30分、途中出場のMF汰木康也が左サイドから上げたクロスがこぼれ、CKのために攻撃参加して前線に残っていたDF槙野智章が押し込み3-3の同点に追いついた。その後も札幌の攻撃回数が多い展開となったが、浦和は後半アディショナルタイム4分、右サイド深くからマルティノスが折り返したボールに途中出場のMF柴戸海が飛び込んでゴール。これが決勝点となり、浦和が4-3で勝利を収めた。終了間際の失点で敗れた札幌は、これでリーグ戦3連敗、9戦未勝利となった。