「責任を感じる」 悲劇的敗戦の札幌、“9戦未勝利”に指揮官沈痛「監督として心苦しい」
押し気味に試合を進めるも後半ATの失点で浦和に3-4と敗戦
北海道コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、シュート数では約3倍の数字を叩き出しながら後半アディショナルタイムの失点で3-4と敗れた13日のJ1リーグ第16節浦和レッズ戦を終えると、沈痛な面持ちを見せて「選手の頑張りが勝利につながらないのは責任を感じる」と話した。
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札幌はシーズン中にGKク・ソンユンとFW鈴木武蔵という攻守の軸が移籍。指揮官は「重要なポジションが今のチームの中でなくなった。チームとしてどういうふうに戦っていくか、我々は模索している」としたうえで、「核となるGKのソンユンだったり、武蔵だったり、抜けたことを言い訳にはしたくないのでそういったコメントはしたくないが、やはりシーズン途中にそういったことがあると、なかなか簡単ではない」と苦悩している様子を明かした。
そうしたなか、この浦和戦の前半20分くらいまでについて「相手をリスペクトしすぎた」と話す内容だった札幌が、PKとシンプルなロングボールからの失点で0-2とされた。しかし、その後に展開したサッカーは完全にボールを支配して浦和をゴール前に釘付けにして、反撃のチャンスも与えないもの。そのなかで前半のうちに同点として、後半にセットプレーで勝ち越した。この間のサッカーの内容は、圧倒的な差があった。それだけにペトロヴィッチ監督は、選手たちへの賛辞を惜しまなかった。
「試合を通して25本のシュート(公式記録上は23本)、浦和は8本。コーナーキックは札幌が15本、浦和が1本だった。十分に支配してゲームを進められたことは分かるのではないか。選手たちは良く走って戦い、全力を尽くしてくれたけれども、良い試合をしながら勝利できないというここ最近の流れを変えられなかった。残念な結果だけれども、選手を称賛したい。選手たちは良く戦ってくれたなかで勝利に持っていけないのは監督として心苦しい。選手の頑張りが勝利につながらないのは責任を感じる」
これで札幌は9試合連続で勝利から見放されているが、そんな成績のチームに見えないサッカーを展開しているのも事実だ。指揮官自身も、「川崎フロンターレがすごく良いサッカーをしているが、その次くらいに我々はアグレッシブで、攻撃的なサッカーを表現できている」と、その質には自信を持つ。