「久保には魔法がある」 ビジャレアル地元記者が分析、期待する“二つの役割”とは?
競争の激しい攻撃陣、カソルラがいた昨季より「良いチームになる」
「カルソラの不在を寂しく思うのは間違いないでしょう。彼はビジャレアルにおいて、最高の選手でしたし、リーガにおいても素晴らしい選手でしたから。ですが、ビジャレアルはいい補強をしました。新加入選手たちによくある退団した選手との比較も人々の間で起こらないと思います。久保はカルソラとは違う、パレホも違います。彼の退団は全体で補えるでしょうし、今のビジャレアルは昨シーズンのカルソラがいたチームよりも、良いチームになると思います」
カソルラの代わりになる選手はいないと断言したフランク記者だが、効果的な補強により全体の戦力は上がっていると期待を口にした。そんなチームにおいて久保が自らの居場所を確保できるのかとの問いには、「久保はとても大事な役割を担い、高いレベル、パフォーマンスを維持するのであれば、大半の試合でスタメン出場すると思います」と語ったうえで、次のように続けた。
「ビジャレアルは今シーズン、多くの試合を抱えています。リーガ、国王杯、そしてELです。さらに今シーズンも1試合の交代枠が5人となり、試合中にも多くの交代が行われるでしょう。ビジャレアルは多くの素晴らしい選手を抱えています。昨シーズンのマジョルカのような状況ではありません。一つのコンペティションのために、スタメンが固定されるわけではありません。ビジャレアルにはジェラール・モレノ、パコ・アルカセル、(サムエル・)チュクウェゼがいます。替えがきかない固定されたスタメンになるのは考えにくいですし、そもそもそういう選手は今シーズンは現れないと思います」
アタッカー陣の競争は激しく、絶対的なレギュラーは存在しない――。新型コロナウイルスの影響によって5人交代制も維持されたことで、選手の起用法や組み合わせ方も多彩になるとフランク記者は指摘している。
実際にエメリ監督は、開幕前に行われたプレシーズンマッチ5試合で様々なパターンをテストしてきた。久保も左右のサイドハーフと、トップ下でプレー。昨季のマジョルカでは、リーグ終盤戦に右サイドアタッカーとして輝きを放ったが、ビジャレアルにおける“最適ポジション”はどこなのかという問いに対し、フランク記者はこう答えた。