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世界を驚かせたマンUのファルカオ獲得 コロンビア代表FWの未来に広がる暗雲
スーパースター獲得に祝福ムード一色とはならなかった現地メディア
ラダメル・ファルカオ、マンチェスター・Uに1年間の期限付き移籍。9月1日の移籍締め切り日、このニュースが世界を最も驚かせた。
BBC電子版のタイムラインを眺めて筆者も、『U』じゃなくて『C』の間違いではないかと目をこすった。
移籍締め切り間近、ファルカオの移籍先は注目の的だったが、英メディアの報道ではマンチェスター・Cが主導権を握っているという話だった。
続いてスアレスの穴を埋めたいリバプール、ジルーの骨折でストライカー不足が深刻になったアーセナルの名前も、コロンビア代表FWの移籍先として上がっていた。
しかしファルカオを土壇場でかっさらったのはマンチェスター・Uだった。
翌9月2日付英大衆紙ザ・サンの報道を読むと、1年間のレンタル料だけでドルトムントから支払われる、香川の620万ポンドと推定される移籍金収入を軽く越える800万ポンド。年俸は1425万ポンド(モナコが多少は負担するらしいが)だそうだ。
日本円にしてレンタル料だけで14億円。年俸はなんと25億円。この報道が正しければ、ルーニーを超えてチーム一の高給となる。これだけの金が動いたからこそ、コロンビア代表FWのあっと驚くマンチェスター・U移籍が実現したわけだ。
意外性が高かったファルカオ・マンチェスター・U移籍を伝えたBBC電子版の第一報は、レンタルとしては超破格となったスーパースター獲得に対し、祝福ムード一色という内容にはならなかった。
まず、マンチェスター・U移籍を選択したのは「マンチェスター・Cがファルカオに先発レギュラーを確約しなかったことが大きな要因だろう」と伝えた。
また、8月30日にファルカオがツィッターでRマドリード移籍を発表していた事実も報道。「夢がかなった。マドリード万歳!」とのコメントを発表したが、数分後にツィートが消去され、本人が「自分がしたものではない。偽造だった」と話しているが、ファルカオのアカウントであることは間違いなく、コロンビア代表FWの第一希望がRマドリード移籍だったという疑念は消えていない。
さらには2人のマンチェスター・U有力OBがファルカオ獲得にネガティブなコメントを発表した。
まずはマイケル・オーウェン。「あのポジションだけは補強の必要がないはずだ」。しかし同日、マンチェスター・Uはイングランド代表FWダニー・ウェルベックをアーセナルへ、メキシコ代表FWハビエル・エルナンデスをRマドリードへ放出。こうなると確かにストライカーは手薄になる。
しかしこのフィル・ネビルのコメントには考えさせられる。「確かにファルカオはワールドクラスの選手、ファンにはウケる補強だろう。しかし彼をどうやってチームにフィットさせるのだろうか」。