反町技術委員長、10月の日本代表戦“裏側”明かす コロナ禍で戦う意義とは?「相手選びは難しかった」

国内組の招集は慎重姿勢…コロナ禍で代表戦を行う意義 「帰属意識や連帯意識をより強く持って」

「サムライブルーは常に『ベスト・オブ・ベスト』を選ぶべきだが、何がベストかの判断は森保監督に一任している。ただ、国内から選手を連れて行くとなると、オランダに入るときは問題ないが、日本に帰国した後に健康でも自宅待機になる可能性が今は高い。そうなると、出発から帰国して日本でプレーできるようになるまで、約1カ月近く、所属チームから離れることになりかねず、大変な迷惑をかけることになるだろう。このあたりは非常にデリケートな問題で、今の段階では『だから国内から選手を連れていくのは無理だ』と言い切ることもできない。例えば、帰国後の自宅待機の期間に関する政府見解が今後、変わることもありうるだろう。メンバーを発表するまでは、状況の変化を慎重に注視するとしか言いようがないのが、正直なところ」

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 そして、コロナ禍に代表戦を行う意義。約10カ月活動がなかった日本代表だが、選手の環境が変わったり、また大きな成長を遂げた選手もいる。W杯予選に向けて今一度「森保ジャパン」の現在地を再認識すること、さらに、コロナ禍で戦い続ける人々へ勇気を与える2試合とすることが求められる。

「選手たちの現在地を確認すると同時に、チームのコンセプトを落とし込んで再確認する貴重な場になる。そこで検証されたことを来年春に延期されたW杯予選につなげていきたいと強く思っている。これだけ長期間、活動をしないと、浸透させたはずのコンセプトやチーム戦術はどうしても薄れるし、どんどん出てくる若い選手をタイミングよくすくい取れない歯がゆさもある。選手には、久しぶりの代表戦で、日本の代表としての帰属意識や連帯意識をより強く持ってもらいたい。日の丸をつけて戦う意味や重要性、代表の一員としてサッカーができる喜びをコロナ禍であっても、いや、コロナ禍にあえぐ今だからこそ、かみしめてほしい気がする。一つの場所に集まって、われわれの持てる力を披露して、オランダ発ではあるが、心躍るようなニュースを日本に届ける。そういう非常に重要な機会になると思っている」

 待ち望んだ日本代表戦。10月の2試合はリモートマッチではあるが、森保ジャパンの戦いが楽しみだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)



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