「言葉を失う別れの手紙」 リバプール主将の“感動的なメッセージ”に英注目「涙を誘った」
今夏にリバプールを退団したロブレンに送られた手紙とトロフィー「ただただ、美しい」
クロアチア代表DFデヤン・ロブレンは今夏にリバプールを退団し、ロシアの名門ゼニトへ完全移籍した。6年間在籍したクラブを去る決断を下したが、主将のイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンが送った感動的な手紙に英メディアが注目している。
昨季30年ぶりのリーグ優勝を達成したリバプールにあって、ロブレンはセンターバック(CB)の序列で4番手扱いを余儀なくされた。2014年にサウサンプトンからリバプールにやってきて6年間が経ったなか、31歳という年齢も加味し、退団を決断した。
ゼニトでも加入直後から主力を担うロブレンは自身の公式ツイッターを更新。リバプールで同僚だったヘンダーソンから手紙とプレミアリーグトロフィーのレプリカを受け取ったことを報告し、「ありがとうキャプテン! 言葉は必要ない…涙は除いて」と感動を受けた様子だった。
英紙「ザ・サン」は「ヘンダーソンからロブレンに送られた、言葉を失う感動的な別れの手紙」と見出しを打ち、「リバプールのキャプテンが皆から尊敬されている理由を改めて示した」と一流の振る舞いに称賛の言葉を送り、手紙の内容を紹介している。
「君がいないリバプールを想像するのが難しい。正直に言えば、君がここに戻ってこないことをまだ実感できていないよ。君は僕たちにとって本当に大きな存在だった。常に戦い続ける精神を植え付けてくれた。君にとってはつらい時期でも、仲間のためにサポートし続けてくれた。アームバンドは巻いていなくても、君は常にキャプテンだった。
君は僕がこれまで一緒にプレーした選手のなかで、最も強烈なキャラクターを持つ男の1人だ。世界のあらゆるとこからやってくる選手と仲良くなれる。信じられないほどの人間性を備えているということだ。感謝してもしきれない。幸運を祈るが、もし助けが必要であれば、リバプールには君の兄弟たちがいることを忘れないでほしい。YNWA(You’ll never walk alone)」
英メディア「GIVE ME SPORT」も「ただただ、美しい。多くのリバプールサポーターの涙を誘った」と取り上げている。
ヘンダーソンは昨季の優勝セレモニーでも、遠慮していた南野に歩み寄り、トロフィーを掲げることに背中を押すなど、ピッチ外でもキャプテンシーを示してきたが、改めて偉大なリーダーシップを見せていた。