マンU、“No.1ターゲット”サンチョ獲得に前進と英メディア報道 「突破口を開いた」
選手側との合意に達し、残るはクラブ感での交渉と報じられる
マンチェスター・ユナイテッドが今夏のトップターゲット、ドルトムントのイングランド代表MFジェイドン・サンチョの獲得に向けて給与や代理人への手数料に関して合意に達し、交渉が進展したと英国メディアが一斉に報じた。
ドルトムントで大ブレークを遂げ、イングランド代表にも定着したサンチョ。その活躍からメガクラブが熱視線を送る存在となり、中でもマンチェスター・ユナイテッドは今夏のナンバーワンターゲットに定めているという。
ドルトムントはサンチョの移籍交渉期限を独自に8月10日と定め、それまでに移籍金1億2000万ユーロ(約150億円)の要求額を満たすオファーはなかったために残留を公に宣言した。しかし、ユナイテッドは獲得を諦めずに水面下で交渉を続けているようだ。
英公共放送「BBC」は現地時間9日、「マンチェスター・ユナイテッドはボルシア・ドルトムントのウインガー(サンチョ)獲得の可能性に関して、行き詰まりを打破した」との見出しで報じている。それによれば、サンチョの給与面と代理人手数料に関して合意に達したという。英衛星放送「スカイ・スポーツ」も「マンチェスター・ユナイテッドは交渉の突破口を開いた」と同様に一歩前進を強調している。
ただし、これはあくまでユナイテッドと選手間での合意であり、最大の争点である移籍金に関しては依然として平行線を辿っている状況。10月5日の移籍期限までに完了する保証はまだないとされている。
ドルトムント側は値引きはしないとの一貫した態度をとっている一方で、ユナイテッドは1億2000万ユーロという金額は新型コロナウイルスの影響を受けた現在の経済状況において“非現実的”だと考えているという。
また、チリ代表FWアレクシス・サンチェス(現インテル)獲得時の失敗を踏まえ、クラブの給与バランスを崩さないためにも金額面の交渉を慎重に行っているという。
今オフの移籍市場も残り1カ月を切った。プレミアリーグ開幕も迫るなかで、“赤い悪魔”は意中のターゲット獲得を決めることはできるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)