新キャプテン襲名に意欲を見せるGK川島 さらなる成長を誓う日本の守護神

現代表最年長の自覚と責任

 日本代表GK川島永嗣(スタンダール・リエージュ)が負傷離脱したMF長谷部誠に代わってアギーレジャパンのキャプテン襲名に意欲を燃やした。
 札幌合宿で始動してからわずか4日しか経っていないが、ウルグアイ戦の前に現代表最年長メンバーとなった自覚を守護神は口にした。
「自分だけじゃなくて、マコの後にキャプテンをやるのは大変。でも若い選手には自覚があるし、自分も最年長だから。ブラジルW杯も年長だったけど、できなかったことがある。選手としてもチームとしても年長の立ち振る舞いを学んでいきたい」
 そして、こう続ける。
「短い時間で初戦を迎える。チームとしてやることを練習し始めたのは昨日。確認はした。ボールを動かしてサッカーをすることが中心。やり方に関しては何も言えない。攻撃をしながらしっかり守るという、バランスよくやってる。ただ自分たちでどういう形でボールを動かすのか、個人的にはイメージしやすい」
 短期間での準備で詳細を詰める段階にはないが、おぼろげながら攻守にインテンシティを高めるアギーレ流について、選手は理解度を深めつつあるという。
 チームコンセプトを手探りで模索する一方で、川島には勝ち星ゼロに終わったブラジルワールドカップで目指すべき道が見えたという。それが、優勝したドイツ代表守護神ノイヤーの存在だ。
「ノイヤーの存在? 刺激というか、サッカー界の流れがそういうタイプの選手を求めるように変わってきている。それをノイヤーが示したということ。みんながノイヤーになれるわけじゃない。でも、GKには止めるだけじゃないという可能性を示した」
 強靭なフィジカルと圧倒的なスプリント力でフィールドプレイヤーとしての機能性を高め、ドイツの優勝に貢献した守護神から進化のヒントを得た様子だ。
「ウルグアイとは去年、ふがいない試合をした。結果、内容とも良くなかった。新しい選手がチームに入るタイミングで対戦できるのは自分たちにはプラス。去年惨敗した結果を含めて強い相手とやるのは自分たちにはいい経験になる。結果にこだわり、前評判を覆したい。チャレンジするのが一番。監督が求めるものを表現する」
 昨年8月に仙台で対決した時に、2-4で惨敗したウルグアイが相手だ。代表最年長の誇りを胸に川島は、結果を追求するつもりだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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