「私たちの世代も発信を」 ベレーザ小林里歌子、「5000人参加プロジェクト」を見据えた決意
今年は“もみP”こと籾木が不在のため、1997年度生まれの小林は積極的な取り組みを決意
INAC神戸戦当日、会場の来場者にはMF長谷川唯が複数の候補の中からデザインを選んだオリジナルマスク(スカイライトコンサルティング株式会社提供)を無料配布し、試合中継の視聴者へも抽選でプレゼント。他にも、「UNITE FOR FUTURE」オリジナルTシャツの販売や、少女サッカーチームとのオンラインイベント&試合無料招待など、趣向を凝らした企画が予定されている。
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過去2年は、10番を背負っていたMF籾木結花(ベレーザ→OLレイン→リンシェーピングFC)が“もみP”こと集客プロデューサーとしてプロジェクトを牽引。昨年はサポートメンバーとして同期の土光真代、清水梨紗、長谷川唯が集客ディレクターを務めた。今年は籾木が移籍して企画リーダーが不在なだけに、小林は個々が積極的に取り組む必要があると決意を口にする。
「もみさんがプロデューサーを務める姿を間近で見てきました。私たちの世代3人(1997年度生まれの小林、MF三浦成美、MF宮川麻都)も、もっといろんなことを発信していきたいと思います。自分が怪我した時からずっと待ってくださるファンの方々がいて、今こうやって目の前でプレーして恩返しできる環境があるので、会場の拍手一つとっても自分の力になっています」
どちらかと言えば、小林らはチーム内でも“おっとりタイプ”でプレーとはギャップがあるが、なでしこジャパン(日本女子代表)でも今後中心を担っていく世代であり、ピッチ外でも周囲を引っ張っていく姿は一つの見どころになるだろう。
12日に対戦するINAC神戸には昨季までベレーザのエースだったFW田中美南が在籍し、シーズン途中には2011年の女子ワールドカップ優勝メンバーであるMF川澄奈穂美も加入。ゲルト・エンゲルス新監督の下、攻守に「積極的なサッカー」を掲げる強敵だ。ただ、小林は「ベレーザはベレーザのサッカーをやり続けるだけ」と大一番を控えても冷静だ。
「今季初対戦でハードな試合になるのは分かっています。勝利という結果が第一で、さらに内容でも相手を上回れるような試合にしたいと思います。正直、去年まではチームメートに頼っていた部分も大きかったなかで、今年はより責任が増して、求められるプレーも多くなったので、個人的には怪我で離脱している(清水)梨紗さんと(土光)真代さんの分までという思いは強いです」
INAC戦の勝敗とともに、コロナ禍での「5000人参加プロジェクト」の行方にも大いに注目が集まる。
※取材はビデオ会議アプリ「Zoom」を使用して実施。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)