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「彼の発言は単なる言い訳」 ドイツの元“闘将”、レーブ采配を酷評「理解できない」
ネーションズリーグで6戦未勝利のドイツ、マテウス氏がレーブ監督の采配を酷評
UEFAネーションズリーグでは、前回大会から6試合連続未勝利(4分2敗)と不振に陥っているドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督について、同国代表の元主将で現在は解説者を務めるローター・マテウス氏が、衛星放送「スカイ・スポーツ」ドイツ版のコラム内で痛烈に批判している。
ドイツは同大会のリーグA・グループ4に入り、3日にスペイン、6日にスイスとそれぞれ対戦。どちらも先にリードを奪いながらも、その後失点して1-1の引き分けに終わり、2試合でわずか勝ち点2を得るにとどまっている。
現役時代に“闘将”として知られ、1990年イタリア・ワールドカップ優勝などドイツ代表として数々の栄光を手にしてきたマテウス氏は、母国が立て続けに勝ち点3を逃した原因はレーブ監督の選手起用にあると指摘し、次のように痛烈に批判した。
「『選手のコンディションが適切ではなかった』というスイス戦後のレーブ監督の発言は、おそらく正しい。だが、私には彼の発言が単なる言い訳か決まり文句にしか聞こえない。なぜなら、他の国々も似たような状況だったにもかかわらず、彼らは順当に勝利を収め、ドイツは未勝利のままだからだ。選手が100%の状態ではないとの結論に達したのであれば、どうしてスペイン戦からの先発メンバーの変更が1人だけだったのか。控えメンバーは信用できないということなのか。なぜ、よりダイナミックな動きができるユリアン・ブラントにチャンスを与えなかったのだろう」
さらにマテウス氏は、スペイン戦についても「レロイ・サネとティモ・ヴェルナーを途中で交代させたことは、『君たちは今からボールを持ってもいいよ』というシグナルを相手に送ることになった。彼らがいなくなった後、スペインはよりリスクを冒して攻撃的にプレーするようになった。なぜなら、サネとヴェルナーがいなければ、たとえボールを失っても全く怖くないことをスペインは知っていたからだ。私にはあの交代は理解できない」として、攻撃の牽引役である2人を下げたことで、自ら相手に同点のチャンスを与えることになったとの考えを述べている。
UEFAネーションズリーグのリーグAは、16チームが4チームずつの計4組に分かれて対戦し、各組1位が決勝ラウンドに進出、最下位はリーグBへ降格となる。2試合を終えてグループ3位のドイツは、10月10日にウクライナとのアウェーゲームを予定している。
(FOOTBALL ZONE編集部)