バルサの聖地が”匠の技”で生まれ変わる! 「新カンプ・ノウ」に日本企業の設計案が採用

2021年に完成予定 日建設計の計画案が全会一致で採用される

 “新カンプ・ノウ”に、日本の建築設計企業のノウハウが注入されることになった。2021年に完成が予定されているバルセロナの本拠地カンプ・ノウの具体的計画が発表され、日本企業の提案が採用されたとスペイン紙「マルカ」が伝えている。

 今回バルセロナの聖地のコンペティションに勝ち残ったのは、東京都千代田区に本社を構える「日建設計」の設計案だった。「建築競争の中で選ばれたのは日本のプロジェクト、バルサは新たなカンプ・ノウを選んだ」との見出しで報じられた記事によると、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長をはじめクラブに携わる5人、そして3人の建築家とバルセロナ市協会によって構成された委員会で、全会一致で意思決定された。

 日建設計チームが立ち上げたコンセプトは「オープンでエレガント、穏やか。時代を超越し、バルセロナに面する地中海と民主的な側面を表現した」ものとなっている。画像によるとスタンド全席を屋根が覆い、外側からスタジアムの通路が見える開放的な構造となっている。

 スタジアム改築の条件としては最大約10万5000人を収容する規模で、すべての観客が座って観戦できること、そして雨除けの屋根を設置することが提示されていた。日建設計はこの難しい条件を満たし、鮮やかなデザイン性も高く評価されたようだ。

 

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