久保建英は「試合を好転させた」 ソシエダを苦しめた“裏パス”をスペイン紙が高評価
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トップ下から右サイドに移行後、相手最終ライン裏に浮き球のパスを供給するなど見せ場
スペイン1部ビジャレアルの日本代表MF久保建英は現地時間2日、プレシーズン4戦目となるレアル・ソシエダ戦に先発出場し、2-0の勝利に貢献した。前線からの積極的な守備で2ゴールに関与し、現地紙も「クボは試合を好転させた」と評価している。
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久保は2試合ぶりにスタメン出場となり、4-2-3-1のトップ下でプレー。前半2分、久保と連動するように高い位置からプレッシャーをかけたナイジェリア代表MFサムエル・チュクウェゼがボールをカットし、ドリブルから中央にグラウンダーのパスを送ると、新加入MFフランシス・コクランが右足を振り抜き、ゴール左隅に鮮やかな先制ゴールを叩き込んだ。
さらに同29分、相手ペナルティーエリア手前でのチュクウェゼのドリブルは相手DFに阻まれるも、素早く後方から詰めた久保がボールをカット。こぼれ球に飛び出したMFモイ・ゴメスが倒されてPKを獲得すると、これをスペイン代表FWパコ・アルカセルが決めて2-0とリードを広げた。
久保は前半34分、左サイドからの絶妙なパスをペナルティーエリア内で受けたが、これは足もとに収めきれずチャンス逸。試合途中に右サイドにポジションを変えて迎えた後半31分には、コントロールされた浮き球のパスで前線のスペイン人FWフェルナンド・ニーニョのシュートをお膳立てし、同37分までプレーした。
得点やアシストといった目に見える結果は残せなかった久保だが、プレー内容に対する現地メディアの評価は高いようだ。スペイン紙「マルカ」はマッチレポート内で、「クボは右サイドで試合を好転させ、(ダニエル・)パレホをサポート。レアル・ソシエダ(守備陣)の後方にかなりの数のパスを送り、それはバスク州チームにとって拷問になった」と言及している。
移籍後の実戦で一番と言えるプレー内容を見せた久保。5日にレバンテと最後のプレシーズンマッチを戦い、13日にホームでウエスカとのリーガ・エスパニョーラ開幕戦に臨む。