マンU移籍のファン・デ・ベーク、レアル行き破談を代理人が言及「コロナのせいで…」
3月にレアル行きが既定路線となっていたなかで、コロナウイルスで先送りになって破談
オランダ代表MFドニー・ファン・デ・ベークは、アヤックスからマンチェスター・ユナイテッドへの移籍が決まった。数々のメガクラブが関心を示す超人気銘柄だった23歳は、今年3月にレアル・マドリード加入が既定路線だったものの、新型コロナウイルスの世界的大流行によって状況が一変したと代理人が明かした。
アヤックスの下部組織からトップデビューを飾ったファン・デ・ベーク。2017年にオランダ代表デビューも飾っており、移籍マーケットで注目を集める存在となっていた。
2日にマンチェスター・ユナイテッドへの移籍が決まったなか、ファン・デ・ベークの代理人であるシャーク・スワルト氏は、アヤックス専門メディア「アヤックス・ショータイム」に対し、多くのビッグクラブが関心を示し、一時はレアル移籍が既定路線の状況にもなっていたと移籍の経緯を明かしている。
「マンチェスター・ユナイテッドへの移籍は正しい選択だ。レアル・マドリード、バルセロナ、ユベントス、アーセナルなど興味を持っているクラブは他にもあった。全部で6クラブだ。だが、コロナウイルスのせいですべてが終わってしまったんだ。3月には彼がレアル・マドリードに行くことはほぼ決定事項だったが、ウイルスのせいで先送りになってしまったんだ」
スペインメディアなどでもファン・デ・ベークのレアル移籍の話題は報じられていたが、新型コロナウイルスのパンデミックと時期が重なり、交渉は中断。そしてそのまま破談となっていたようだ。
激動の2019-20シーズンも終了し、移籍マーケットが再開したところでファン・デ・ベーク争奪戦を制したのがマンチェスター・ユナイテッドだった。スワルト氏は「(ユナイテッドは)本当に素晴らしいクラブ。カルテはチャンピオンだったクラブで、再びその道を築きたいと思っている」と語っている。
“赤い悪魔”の愛称で知られるユナイテッドは、昨季プレミアリーグで3位に入り、新シーズンはUEFAチャンピオンズリーグを戦う。フランス代表MFポール・ポグバ、ポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスら中盤に好タレントを擁するが、そのなかでファン・デ・ベークは定位置をつかむことができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)