“トップ下”久保建英が躍動、好守で2得点に関与 ファウル誘発の“20mドリブル”も披露
ソシエダ戦に2試合ぶりに先発し2-0勝利に貢献、後半途中からは右サイドでプレー
スペイン1部ビジャレアルの日本代表MF久保建英は現地時間2日、プレシーズン4戦目となるレアル・ソシエダ戦に臨み、トップ下として2試合ぶりに先発出場。ゴールこそ奪えなかったものの、前線からの積極的な守備でチャンスに絡み2-0の勝利に貢献した。
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ウナイ・エメリ新監督が率いるビジャレアルは、ここまで2部のカルタヘナ(3-1)、テネリフェ(2-3)、そして1部のバレンシア(1-2)と練習試合を行ってきた。久保はここまで全試合に出場。リーガ・エスパニョーラ開幕を見据えた貴重な実戦機会となるこの日のソシエダ戦は、テネリフェ戦に続く2試合目のスタメン出場となり、久保は4-2-3-1のトップ下に入った。
試合は立ち上がりからいきなり動く。前半2分、久保と連動するように高い位置からプレッシャーをかけたMFサムエル・チュクウェゼがボールをカット。ドリブルから中央にグラウンダーのパスを送ると、これをゴール正面から新加入のMFフランシス・コクランが右足を振り抜き、左隅に鮮やかな先制ゴールを叩き込んだ。
トップ下に入った久保は、守備時は1トップのFWパコ・アルカセルと並ぶように相手センターバックへプレッシャーをかけにいき、攻撃時には左右に流れながら積極的に顔を出していく。ビジャレアルは同19分、ソシエダにPKを献上するが、GKセルヒオ・アセンホが好セーブでしのいだ。
その後はソシエダの守備網をなかなか崩せない時間帯が続くなか、久保が中央で相手を背負いながらボールを受け、相手のファウルを誘うシーンも増えていく。そして同29分、相手ペナルティーエリア手前でのチュクウェゼのドリブルは相手DFに阻まれるも、素早く後方から詰めた久保がボールをカット。こぼれ球に飛び出したMFモイ・ゴメスが倒されPKを獲得すると、これをアルカセルが決めて2-0とリードを広げた。
ここまで守備での貢献を見せてきた久保にチャンスが訪れたのは同34分。左サイドからのクロスに対し、ファーサイドにフリーで走り込むも、右足でのトラップがやや大きくなり、シュートを打ち切れずにクリアされてしまった。前半アディショナルタイム1分には、自陣左サイドで巧みなトラップから素早く反転。約20メートルをドリブル突破すると、後方から追走した相手DFアリツ・エルストンドがユニフォームを引っ張って倒し、イエローカードを受けた。
後半もトップ下で引き続きプレーした久保は、相手最終ライン背後のスペースへと巧みに抜け出す動きも見せた。試合自体はやや膠着し、ビジャレアルの攻撃も単発なものが多くなったため、久保も思うようにボールを受けられなくなっていく。
後半18分、ビジャレアルは4選手を一気に交代。FWダニエル・ラバがトップ下に入り、久保は右サイドハーフにポジションを移動した。その後も右サイドで起点となりながら、パスを配球。同31分には右サイドでパスを受けてカットイン、相手最終ラインの背後に抜け出したFWフェルナンド・ニーニョへ絶好の浮き球パスを通すも、シュートは枠を捉えられなかった。そして同37分に、久保は交代。ゴールこそ奪えなかったものの、見せ場を作った82分間のプレーだった。
試合はこのまま2-0で終了。チームは5日にレバンテと最後のプレシーズンマッチを戦い、13日にホームでウエスカとのリーガ・エスパニョーラ開幕戦に臨む。
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