鎌田大地、独誌「攻撃的MFランク」で注目選手に選出 「天才的な才能を見せたが…」
シーズン平均採点で攻撃的MFをランキング 鎌田は注目の1人として選出
ドイツのサッカー専門誌「キッカー」が、2019-20シーズンにブンデスリーガでプレーした選手の「ポジション別ランキング」を発表し、フランクフルト所属の日本代表MF鎌田大地は「攻撃的MF部門」でランクインこそ逃したものの、注目の1人として取り上げられている。
同誌が毎試合6段階評価(1が最高点、6が最低点)で採点している各選手のシーズン平均点を基に作成された今回のランキングでは、バイエルン・ミュンヘンの元ドイツ代表MFトーマス・ミュラーが攻撃的MF部門で現ドイツ代表MFカイ・ハフェルツ(レバークーゼン)を抑えて1位に選ばれた。
鎌田について同誌は、「彼の平均評価点(3.86)は、合格ラインすれすれといったところだ。それでも彼がこのランキングに登場したのは、DFBポカールと『ミスターヨーロッパ』と呼ばれたザルツブルク戦におけるハットトリックを含めたUEFAヨーロッパリーグ(EL)での活躍による」として、昨季のDFBポカールでは4試合出場2ゴール、ELでは10試合出場6ゴール2アシストと、国内外のカップ戦で結果を残したことを評価。「良い時には、新たに身につけたゴールを決める力とともに天才的な才能を見せたが、存在が消えてしまっている試合もいくつかあった」とパフォーマンスが安定を欠いたことも指摘されているが、好調時に見せた同選手のポテンシャルの高さについても言及している。
フランクフルトを代表する選手の1人になりつつある鎌田だが、その一方で来夏で満了となるフランクフルトとの契約の延長交渉はいまだに決着していない。
ドイツ紙「ビルト」によれば、同クラブのスポーツディレクターを務めるブルーノ・ヒュブナー氏は「トーマス・クロートが我々との関係を修復するだろう。彼は選手の成長について考える代理人の1人だからね」と、鎌田のドイツでの代理人を務めるクロート氏が契約延長に向けて動き出すことを予想。さらに、「あまり良くない試合もいくつかあったけど、アディ・ヒュッター監督はダイチの強みを評価して使い続けた。彼はここで大きく成長した。今、その成長を止めてしまうのであれば、それはとても残念なことだ」と、鎌田の残留を強く希望していることも明かしている。
果たして鎌田は、どのような決断を下すのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)