英メディアが見たなでしこJ凋落の背景と新女王の誕生 「10年間アジアで抜群に秀でていたが…」
ガーディアン紙が指摘する主力の高年齢化
4大会連続の五輪出場を逃したなでしこジャパンだが、イングランドメディアは2011年W杯ドイツ大会優勝チームに転落について選手の高齢化と世代交代の失敗によるものと分析している。英高級紙「ガーディアン」が報じている。
記事では2004年アテネ大会以来となる五輪出場を決めたオーストラリア女子代表、通称「マチルダス」について特集している。アジア最終予選初戦で日本を3−1で撃破し、4連勝で最終予選突破を決めたチームの強さをレポートしている。その中にはマチルダスが初戦で戦った日本についてもこう触れられている。
「過去10年間、アジアで抜群に秀でていたチームだった日本だが、彼女たちは徐々に年齢を積み重ねていた。逆にマチルダスは若手選手が多く、次の10年間に向けて優位な立場となった」
なでしこジャパンは08年北京五輪ベスト4に始まり、11年ドイツワールドカップ優勝、12年ロンドン五輪銀メダル、そして昨年のカナダワールドカップ準優勝と、アジア勢にとどまらない世界トップの強豪国として結果を残し続けてきた。しかしそれと同時に進んだのは、数々の死闘を勝ち抜いてきたメンバーの固定化だった。佐々木則夫監督はベテランに信頼を寄せ、最終予選の候補メンバーから猶本光(浦和)、増矢理花(INAC)ら期待の若手4選手を外した。今大会に臨んだメンバーで宮間あら主将ら主力4人が30歳を超えていた。
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