スイス調査機関が今夏の移籍市場のお買い得選手を選出 リバプール加入の悪童バロテッリが1位に輝く

1位、2位をバッドボーイが独占

 スイスに拠点を持つサッカー関連調査機関「CIESフットボール オブザーバー」は、今夏の移籍市場における選手の移籍金のリサーチを行い、本来の評価額以下の金額で取引された“お買い得選手”のベスト3を選出している。
 1位はACミランからリバプールに1600万ユーロの移籍金で加入したイタリア代表FWマリオ・バロテッリ。本来の移籍評価額よりも1600万ユーロも安い、実に50%のディスカウントだったと分析した。
 ポテンシャルも、実力もお墨付きのストライカーだが、ピッチ外でのトラブルが相次ぎ、ミランも手を焼いていた。ミランのシルビオ・ベルルスコーニ会長は、ワールドカップでの活躍を期待し、高値でプレミア勢に売却しようとしていた。だが、イタリア代表の惨敗と、W杯期間中のバロテッリの問題行動の数々に「本当の敗者はわれわれミランだ。プレミアに(バロテッリを)高額で放出しようと思っていたのに…」と悲嘆に暮れたという。
 リバプールが悪童で鳴らすエースの素行面のリスクを管理さえできれば、バロテッリが最高のお値打ち補強となりそうだ。
 2位は、これまたバッドボーイが続く。リバプールからバルセロナに8125万ユーロ(111億円)という今回の移籍市場最高額で加入したウルグアイ代表FWルイス・スアレスだ。本来の適正移籍金よりも1180万ユーロもお得だったというから、スアレスの選手としての本来の市場評価は圧倒的だったということになる。
 スアレスはブラジルW杯でイタリア代表DFジョルジオ・キエッリーニの肩に噛み付き、FIFAから4カ月間の出場停止に処せられた。キャリアで3度ピッチ上でのかみつき事件を起こしている一方で、昨年プレミア最優秀選手に輝くなど、プレーは極上だった。バルサにはもろ刃の剣となるが、補強のインパクトは絶大だった。
 3位は、アトレチコ・マドリードからチェルシーに加入したスペイン代表FWジエゴ・コスタの移籍金3800万ユーロ(約52億円)だ。適正価格より1000万ユーロ下回る額でジョゼ・モウリーニョ監督はストライカーを手にしたことになる。すでにストライカーは今季開幕以来、リーグトップの4得点をたたき出しており、移籍金以上の活躍を現時点では見せている。

【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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