「バルサ王朝終焉の象徴」 メッシとジョーダンの2人にスペイン紙が見出した共通点は?
「6回」の“タイトル”、サポートプレーヤーの退団も2人に類似点
今オフの移籍市場で最も話題となっているのは、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが退団の意思を示したことだ。数々のタイトルを獲得してきたクラブの象徴がクラブを去ることについて、スペイン紙「マルカ」はバスケットボール界のスーパースターとの共通点を示して“バルサ王朝の終焉”を象徴すると報じている。
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現状のメッシと共通点があるとするのは、マイケル・ジョーダンだ。スピードとテクニック、抜群のキャプテンシーでシカゴ・ブルズを2度のNBA3連覇に導いた“神様”は、1990年代の“ブルズ王朝”を築き上げた。しかし1998年、自身にとって6回目のNBAチャンピオンリングを手にしたのち、ブルズを退団。メッシも6回目のバロンドールを獲得したシーズンの終わりにクラブを離れることが濃厚となっている。
チームタイトルと個人タイトルの「6回目」だけでくくるのは少々無理があるように見えるが、他にも類似点はある。ブルズはジョーダンの退団によって名将フィル・ジャクソン、そしてスコッティ・ピッペンやデニス・ロッドマンらといったジョーダンを支える“名助演プレーヤー”も一気に退団。一方でバルサもロナルド・クーマン新監督になり退団濃厚とされるウルグアイ代表FWルイス・スアレス、そしてセビージャ復帰が決まったクロアチア代表MFイバン・ラキティッチらが去ることになった。
それを招いている類似点として興味深いのが、当時のブルズもバルサも、財政問題に苦しんでいることだ。ブルズは1998年から99年にかけてNBAで起きたロックアウトによって、そしてバルサは新型コロナウイルス禍でクラブ収入にダメージを受けている。それを踏まえれば経営陣が7億ユーロ(約882億円)の違約金を1ユーロたりとも下げない、との意向を示しているのは経営方針的には妥当なのかもしれない。
共通点が多い2クラブだが、ブルズはジョーダン退団後NBAチャンピオンから遠く離れている。バルサもスーパースターとの別れが、低迷期の始まりとなってしまうのだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)