リバプール、チアゴ獲得交渉はなぜ停滞? 英紙が“理由”指摘「ゴーサインを出さないだろう」
獲得よりも先に選手の売却が必要と指摘 可能性があるのはMFワイナルドゥムか
2019-20シーズンに悲願のプレミアリーグ初制覇を成し遂げたリバプールは、今夏の移籍市場でバイエルンに所属するスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラの獲得に乗り出すと報じられてきた。しかし、現時点で移籍交渉は進んでいないという。英紙「メトロ」がその理由を報じている。
チアゴのリバプール移籍は、2019-20シーズン終盤から頻繁に報じられるようになった。チアゴは同シーズンで公式戦40試合に出場し、バイエルンの三冠獲得に貢献したが、今夏での退団が決定的。そのなかでリバプールのユルゲン・クロップ監督が獲得を強く望んでいるとされてきたものの、9月を迎えても移籍交渉はまとまっていない。
その理由として「メトロ」が指摘しているのは、現有戦力との兼ね合いだ。
「リバプール首脳陣は、既存戦力を売却しなければチアゴの獲得にゴーサインを出さないだろう。問題はドイツ人指揮官が現在の陣容を好んでおり、放出の可能性があるのは(オランダ代表MFジョルジニオ・)ワイナルドゥムだけだということだ」
「ワイナルドゥムは現在の契約が残り1年となっており、数カ月にわたって契約延長交渉に応じていない。それでもクロップはオランダ人が安価な移籍金で去るくらいであれば、フリーでも1年残って出ていったほうがいいと考えている」
移籍金の発生する今夏にワイナルドゥムを売却すれば、チアゴ獲得への道は開けるものの、圧倒的な強さでプレミアリーグを制覇した陣容の変化をクロップ監督は望んでいないようだ。「メトロ」によると、ここに来てチアゴの獲得レースには宿敵マンチェスター・ユナイテッドも参戦する可能性が出てきたとのこと。移籍市場で“注目株”の1人となっているチアゴは、どのチームで新シーズンを戦うことになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)