「一流を間近で見られたのは大きい」 神戸FW古橋亨梧、バルサ練習場で受けた刺激とは?
【古橋亨梧インタビュー|第3回】オフにバルセロナの練習場を訪問 「キャリアの中で大きい」
思わぬ壁が立ちはだかった2020年シーズンのJリーグだが、今季の注目選手の1人であるヴィッセル神戸の日本代表FW古橋亨梧は期待に違わぬ活躍を見せている。2月のシーズン開幕から公式戦4試合連続ゴール。その後は新型コロナウイルスの影響により、約4カ月の中断を余儀なくされたが、再開後も好調をキープし、ここまでリーグ戦12試合5得点の成績を残している。昨季J1の舞台で“覚醒”し、さらなる飛躍を期す25歳のスピードスターが「Football ZONE web」のインタビューに登場。第3回では「憧れの地スペイン」について、オフにバルセロナの練習場を訪問したことを振り返っている。
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奈良県生駒市で生まれ、大阪の強豪・興国高校から中央大学へ進学した古橋は、2017年にJ2のFC岐阜でプロキャリアをスタートさせた。大学1年時から主力に抜擢されるも、怪我に苦しんだり、チームが関東1部から2部へ降格するなどプロの道へ一直線というわけにはいかなかった。ようやく決まった岐阜では、大卒1年目から主力に定着し、42試合6得点。翌18年には26試合11得点の結果を残し、夏に神戸からオファーが届いた。悩み抜いた末、J1挑戦を決めた古橋。新天地には世界的スーパースターのイニエスタが在籍し、19年からは元スペイン代表FWダビド・ビジャ(現役引退)も加入した。
高みを目指すなかで、神戸でも結果を残した。J1初挑戦の18年に13試合5ゴールを挙げ、19年には31試合10ゴールをマーク。チームも2020年元日に行われた天皇杯決勝で鹿島を2-0で倒し、クラブ史上初めてタイトルを獲得した。飛躍の1年を過ごして迎えたオフ、古橋はある都市を訪れた。
それは、スペイン・バルセロナ――。イニエスタが在籍したリーガ・エスパニョーラ屈指の強豪が本拠地を置く街を訪れた。
「もともとスペインに3回行っていて、今の代理人もアンドレスと同じなんです。試合はたまたまタイミングが合わなくて見ていない。招待してもらって、1週間ぐらい至れり尽くせりでした(笑)。バルサの練習も見せてもらった。リカバリーだったので、すごく軽めやったんですけど、一つのパス回しでもパスが浮かないので凄いなと思いました。実際見られたのはキャリアの中でも大きい。去年の夏にバルセロナと試合をしましたけど、僕は怪我で出られなかったので、一流を間近で見られたのは大きかったですね」