お買い物大好きマンチェスター・U 今度は冬にユベントスへと9億円で放出したポグバを12倍で買い戻しか!?

商売下手を露呈するのか!?

 マンチェスター•ユナイテッドが、来年1月に再開する移籍市場で、かつて戦力外で放出したユベントスのフランス代表MFポール・ポグパを6000万ポンド(約103億円)で買い戻す可能性が浮上した。英地元紙「デイリー・エクスプレス」が報じた。
 セリエA王者のユベントスは、2016年シーズンで契約満了となるポグパとの契約延長準備を進めており、今月上旬にも契約条件を見直した上での交渉をスタートさせるという。
 ユベントスのジュゼッペ・マロッタGMは「ポグパ? 彼の代理人とは交渉している。すぐにいい結果がでるといいね」と語っているが、同紙によると、延長交渉がまとまらない場合、マンチェスター・Uが買い戻しに動くという。ポグパの移籍金は、6000万ポンドと評価されている。今夏6000万ポンドで獲得に乗り出したチェルシー、レアル•マドリードも争奪戦に参戦すると見られている。
 今夏の移籍市場で巨額な移籍金を投入し、アルゼンチン代表MFディマリア、DFロホ、コロンビア代表FWファルカオ、オランダ代表DFブリントら大量補強を敢行したマンチェスター・Uとルイス・ファン・ハール監督にとっては実に皮肉な事態だ。
 2012年にマンチェスター・Uがユベントスにポグパを売却した際の移籍金は推定500万ポンド(約9億円)。わずか2年でポグパはフランス代表16試合に出場し、移籍市場で最も評価の高いセントラルミッドフィルダーとなっている。
 このたびスイスに拠点を持つサッカー関連調査機関「CIESフットボール オブザーバー」は今夏の移籍市場でのリサーチを行い、移籍金過払い補強ランクの1位に、マンチェスター・Uがレアル•マドリードから英国史上最高額で獲得したディマリアを挙げている。
 
 「移籍市場での競争力もなくなってしまった」とOBの元イングランド代表MFポール•スコールズ氏も悲嘆にくれるほど、現在不振な上、今季欧州カップ戦出場資格のないマンチェスター・Uには経済的な部分以外に魅力が乏しいのかもしれない。不名誉な過払い補強ナンバー1に輝いた上に、かつて戦力として評価しなかったポグパを2年前の12倍の移籍金を積んで、買い戻しに動く羽目になるかもしれない。そうなれば、ファン・ハール監督とマンチェスター・Uには、商売下手という残念なレッテルがつきまとうことになりそうだ。

【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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