「クロップは“本物の選手”と信頼」 南野の“評価上昇”に英紙注目「懸念を払拭する解決策」

リバプールMF南野拓実(写真右)【写真:Getty Images】
リバプールMF南野拓実(写真右)【写真:Getty Images】

南野はコミュニティー・シールドのアーセナル戦で待望の移籍後初ゴール「必要とされたエネルギーをもたらした」

 リバプールの日本代表MF南野拓実は現地時間8月29日、コミュニティー・シールドのアーセナル戦に途中出場し、後半28分に待望の移籍後初ゴールを記録した。英紙「デイリー・エクスプレス」は「フロント・スリーが不発に終わる懸念を払拭する解決策であると示した」と称賛を送っている。

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 2019-20シーズンで30年ぶりのリーグ優勝を達成したリバプールは、連覇に向け早々にキャンプイン。今年1月にリバプールへ加入した南野にとって初のプレシーズンとなるが、プレミア開幕に向けた前哨戦となるコミュニティー・シールドのアーセナル戦ではベンチスタートとなった。0-1のビハインドで迎えた後半14分に南野が投入され、それと同時に4-2-3-1の新システムへと切り替えられた。

 すると後半28分、南野にとって待望の瞬間が訪れる。エジプト代表FWモハメド・サラーの持ち運びからブラジル代表FWロベルト・フィルミーノへとボールが渡ると、これがダイレクトで南野へ。南野はワンタッチでサラーにパスを送ろうとしたが、相手DFに当たってゴール前にボールがこぼれ、即座に反応した南野が右足で押し込み貴重な同点弾を奪った。

 1-1で迎えたPK戦でも4人目のキッカーとしてしっかりと決め切ったが、最終的には4-5で敗れることに。それでも同メディアは「クロップはゴールを決めた南野を“本物の選手”として信頼を持っている」と見出しを打ち、「彼は必要とされたエネルギーをもたらし、フロント・スリーが不発に終わる懸念を払拭する解決策であると示した」と称賛していた。

 アーセナル戦で先発したセネガル代表FWサディオ・マネ、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ、エジプト代表FWモハメド・サラーの強力3トップは前半に決定機を作れず仕舞いだったが、後半に南野が投入され、攻撃の枚数を4枚にしてからは、ゴール前での迫力が増大した。プレミア王者として迎える新シーズンでは、徹底的な対策を施される可能性が高いこともあり、南野が起爆剤としての役割を担えると太鼓判を押していた。

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