なでしこ次代のエースが背負う使命感 1得点1アシストの岩渕「チームを引っ張れる存在になる」

元世界女王復活の旗頭に

 佐々木則夫監督の下で2008年に北京五輪でベスト4に進出して以来、11年の女子ワールドカップ優勝、12年ロンドン五輪銀メダル、15年の女子ワールドカップ準優勝と輝かしい成績をなでしこジャパンは残してきた。その一方でチームの主要メンバーはほとんど変化せず、常に新戦力の台頭が望まれる状況も続いていた。

 そうした中で、岩渕は経験と実績のある主力に割って入っていった数少ない若手選手の一人だ。今後、19年の女子ワールドカップと20年の東京五輪を視野に入れる上では、大幅にチームの世代交代が進むと予想される。その厳しい時期が続く中で、岩渕には次世代のエースとしての期待が大きくかかる。

「色々このチームで経験させてもらっているので、しっかりチームを引っ張れる存在になりたいと思います」

 岩渕はリーダー役への意欲を示している。2008年のU-17女子ワールドカップで大会最優秀選手賞を受賞した。その鋭いドリブルと鮮やかなボールタッチ、得点感覚は世界を驚かせ、アルゼンチンの伝説的名手ディエゴ・マラドーナにちなみ「マナドーナ」との呼称がつけられた。次は年代別ではなく世界のトップ年代で世界を驚かせる番だ。なでしこのエースとして、岩渕がかつての世界女王の復活の旗頭となる。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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