出直し1勝のなでしこに澤さん、魂のエール 「ここからがスタート。這い上がってほしい」

最後まで諦めないひたむきさを求める

「最後、1点目が入るまでバタバタしてなかなか崩せなかったかな。欲を言えば、もっと得点を獲りたかったですね。見に来てくれたお客さんは、やっぱり得点シーンをたくさん見たいと思いますしね」

 そんなレジェンドの期待に、なでしこが応える。後半に入ってもベトナムを押し込んだ日本は、同35分にMF川澄奈穂美、同38分には縦横無尽の動きを見せたMF中島依美がそれぞれ大会初得点を挙げる。そして同45分にFW横山久美の2戦連発となるゴール、そしてアディショナルタイムには澤さんの10番を継承したFW大儀見優季の豪快なボレーが決まり、6-1で完勝した。

「久しぶりにみんなの笑顔が見られてよかったです」

 今大会中、大阪府内で合宿するチームを激励した澤さんも、なでしこの躍動に笑顔を見せた。チームは2日後の北朝鮮戦が最終戦となるが、「負けて終わるのか、勝って終わるのかは全く違います。応援してくれる皆さんのためにも、最後もぜひ諦めず勝って終わってほしいです。なでしこの元気なプレーを見せることによって、みなさんに勇気や元気を与えると思うので、ぜひみんなに最後まで頑張ってほしいなと思います」と話した。最後まで諦めない、ひたむきさこそが、なでしこ復活の第一歩になる。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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