リオ五輪予選終戦のなでしこが遅すぎる初勝利 ベトナム戦で6-1大勝!
次代のエース岩渕、横山ら若手が躍動!
遅すぎる初勝利になってしまった。7日のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選、第4戦のベトナム戦でなでしこジャパンは6-1で勝利した。佐々木則夫監督は消化試合となってしまった一戦で、主将のMF宮間あや、昨季限りで現役引退した澤穂希さんから背番号10を受け継いだFW大儀見優季をスタメンから外したが、前半39分にFW岩渕真奈が先制ゴール。疑惑の判定によるPKで追いつかれたが、MF大野忍が前半終了間際に決勝ゴールを決めた。後半にも4点を追加し、今予選の初勝利を挙げた。
前の時間帯のゲームで中国が韓国に1-0と勝利したため、日本にとってはキックオフ前に予選突破の可能性が消滅したなかで迎えたゲームだった。この日はスタメンのGKに今予選初出場の山下杏也加を起用。前線も岩渕とFW高瀬愛実の2トップで臨んだ。
前半12分、その岩渕が日本の最初の決定機に絡んだ。コーナーキックの流れからMF上尾野辺めぐみが右サイドから上げたクロスをDF田中明日菜がトラップしてスルーパス。反応した岩渕が角度のないところから右足シュートを放ったが、ゴールポストに弾かれた。
さらに同20分には左ショートコーナーからMF中島依美のクロスを田中がフリーで合わせたが、相手GKを直撃。その後は圧倒的にボールを保持し、シュートも多く放ちながらゴールは奪えないという近年抱え続けた課題がこのゲームでも表面化した。
ようやく、と言っても良いような先制点が決まったのは同39分、上尾野辺のパスから中島が左サイドを抜け出し、グラウンダーのボールを中央へ。走り込んだ岩渕が冷静に決め、1-0の先制ゴールを奪った。
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