「イ・ガンインが久保に勝利」 韓国メディア、スペインでの19歳「ミニ韓日戦」に注目
ビジャレアルとバレンシアのプレシーズンマッチ、両者とも後半途中から出場
日本代表MF久保建英が所属するビジャレアルは現地時間28日、バレンシアとプレシーズンマッチを行い1-2で敗れた。久保は1-1の後半22分に途中出場したが、得点には絡めなかった。
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そんな久保の一挙手一投足が注目されるなか、この試合は韓国でも注目の一戦となった。バレンシアの韓国代表MFイ・ガンインが、同21分から出場したからだ。
日韓を代表する19歳の新鋭が同じピッチに立ったことで、韓国の総合ニュースサイト「ノーカットニュース」は「スペインでのミニ韓日戦、イ・ガンインが久保に勝利」と見出しを打ち、2人の対決に注目した。
「イ・ガンインと久保はベンチスタート。まずはイ・ガンインが後半21分に投入され、1-1の同点ゴールをビジャレアルが決めた後、久保が22分に交代で出場した。23分間見られた“ミニ韓日戦”の勝者はイ・ガンインだった」と報じた。
また、韓国のサッカー専門サイト「インターフットボール」は、「後半から投入されたイ・ガンインは、ウルグアイ代表FWマキシ・ゴメスとともに2トップを組んだ。イ・ガンインに決定的なチャンスは訪れなかったが、チームの勝利に貢献。後半途中から出場した久保は、これといった活躍は見せられなかった」と、今回の日韓19歳対決は、勝利したバレンシアのイ・ガンインに軍配が上がったと伝えている。
ただ、2人ともプレー時間が短く、目を見張るほどの見せ場を作れなかったからか、全体的なプレーに対する言及は少なかった。これからも2人の“日韓対決”が試合のたびに引き合いに出されるだろうが、まずはチームで結果を残すことが大事だ。
プレシーズンの間に久保とイ・ガンインが、どのようにして自らをチームにフィットさせていくのかは、今後も日韓サッカーファンの高い関心事の一つになるのは間違いない。
(金 明昱 / Myung-wook Kim)
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。