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反町技術委員長、新連載で日本サッカー界の”裏側”明かす 直面する問題に言及「ピュアな部分が…」
技術委員会の3本柱「代表強化」「選手育成」「指導者養成」に加えるべき4本目の柱は?
技術委員会には「代表強化」「選手育成」「指導者養成」という3つの柱があると言われているが、反町技術委員長は「普及」も足して4本柱で強化にあたっているという。新型コロナウイルスの影響を受けて”ステイホーム”が呼びかけられるなか、子供たちの遊び場は制限されていく。サッカーにとっても「由々しき事態」と捉えているようだ。「スマホではなくサッカーボールに触ってもらうか、リアルなサッカーの試合を見てもらうか」を追求するなかで、「月に一回の普及部会を開いているが、そこで競技人口を確保するために冗談交じりに『プロサッカー選手の子供には、サッカーをやらせるように統一契約書に盛り込んだらどうだ』という提案をした」と述べており、その”緊急性”を重く受け止めている様子だ。
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また、他の柱、日本代表については関塚NDとの仕事のすみわけについて言及。技術委員長の仕事は、年代別代表からA代表まで全体の組織図からスタッフ編成、契約交渉、年間スケジュールの策定、国際試合のマッチメークなど。一方で関塚NDは日本代表と五輪代表に特化し、招集レターを送付したり、所属クラブとの交渉、森保一兼任監督のサポートが大事な仕事になってくるという。
さらにもう一つの柱、育成については「『ポストユース』の問題が一番気になっている」という。マンチェスター・シティーに完全移籍したDF板倉滉(フローニンゲン)やFW食野亮太郎を例に挙げて、海外では支配下に置いてからレンタルさせて成長を図るとし、「日本はこれがなかなかできていない」と指摘。若手の育成は「まだまだ実になっているとは言いがたい」と苦言を呈して「若い選手はちょっとした環境の変化、指導者との出会いで航路が大きく変わる」と説明している。特に、UAEの強豪アル・アインで活躍する元日本代表DF塩谷司が無名の大学時代から日本代表にまで成長したストーリーを紹介。「指導者との巡り合い、良い試合環境を与えることの大事さを痛感する」としている。反町技術委員長にとって、取り組むべき問題、課題は山積みだが、一つ一つ信念を持って取り組んでいるようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)