久保建英、ビジャレアルでスタメンを争うライバルは? 基本布陣やエメリ采配を検証
右サイドハーフは候補者乱立、トップ下ではイボーラが強力なライバル
そして久保がレギュラーの座を獲得するためには、右サイドハーフかトップ下のポジション争いに勝つ必要がある。
システムが4-4-2の場合、右サイドハーフで昨季のレギュラーだったMFサムエル・チュクウェゼや、ウエスカへの期限付き移籍を終えて戻ってきたFWダニエル・ラバと競うことになるほか、昨季両サイドハーフとしても機能したユーティリティプレーヤーのモイ・ゴメスという可能性もあるだろう。
一方、エメリ監督がバレンシアやセビージャの監督時代、ベースとして戦ってきた4-2-3-1でプレーする場合、久保には右サイドハーフのほかトップ下という選択肢も与えられることになるが、そのポジションでは経験豊富なイボーラが強力なライバルとなりそうだ。
イボーラは2013-14からの3シーズン、エメリ監督が率いたセビージャでプレーし、UEFAヨーロッパリーグ(EL)3連覇に大きく貢献。昨季はビジャレアルでボランチに配置されることが多かったが、エメリ政権下のセビージャ最後のシーズンでは、MFエベル・バネガと並びトップ下で起用されていた。
久保が4-2-3-1の右サイドハーフに入る場合、チュクウェゼ、ラバ、モイ・ゴメスのほか、センターフォワードながら昨季同ポジションでもプレーしているリーグ得点ランキング3位のG・モレーノもライバルになる可能性がある。
久保がレベルの高い選手たちとの熾烈なポジション争いを勝ち抜くためには、これまで以上にプレーでアピールする必要があるが、マジョルカ時代のように監督の信頼とレギュラーの座を勝ち取り、成長する姿を新チームでも見せてくれることを期待したい。
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(高橋智行 / Tomoyuki Takahashi)
高橋智行
たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。