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FIFAがオフサイドルール変更を検討か ゴール数“50%増加”と試算、ドイツでテスト採用へ
ベンゲル氏が提唱する新ルール、ドイツのユース年代の大会で試験的に実施予定
国際サッカー連盟(FIFA)が、試合中により多くのゴールが生まれるためにオフサイドルールの変更を検討していると、ドイツのサッカー専門誌「キッカー」が報じている。
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同誌によると、今回のルール改正は2017-18シーズンまで22年にわたってアーセナルで指揮を執り、現在はFIFAのグローバル・フットボール・ディベロップメント部門のトップを務めているアーセン・ベンゲル氏の発案。現行ルールでは、攻撃側の選手の体の一部が相手チームの後方から2番目の選手の位置(オフサイドライン)よりも相手ゴールに近い位置にある場合はオフサイドとなるが、ベンゲル氏が提唱している新ルールでは、攻撃側の選手の体の一部がオフサイドライン上にあればオフサイドにはならないという。
このルールが採用された場合、例えば片方の足のかかとだけオフサイドライン上に残っていれば、それ以外の体の部分が相手選手よりも相手ゴールに近い状況でシュートを打っても、スルーパスに反応して相手ディフェンスラインの背後に走りこんだとしてもオフサイドにはならないことになり、攻撃側にとっては有利なルール改正となる。実際、FIFAが過去の試合を基に算出したデータによると、このルール改正によってゴール数が約50%増加することが見込まれているという。
ルール改正の効果を検証するために、すでにFIFAはドイツサッカー連盟(DFB)のディレクターを務めるオリバー・ビアホフ氏と協議し、今後ドイツ国内で開催されるユース年代(U-19)の大会でこのルールを試験的に採用する予定であるとも、同誌は伝えている。正式採用となればサッカーの試合を大きく変える可能性があるだけに、今後FIFAがどのような決断を下すのかに注目が集まりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)