「イリュージョンのように消えた」怠慢プレーの悪童バロテッリが、ミラン13戦ぶり黒星の戦犯!

負傷離脱ニアングの自己犠牲を再現できず

 レギュラーFWだったエムベイエ・ニアングの交通事故により、出場機会を得る形になったバロテッリだが、その穴を埋めているとは言い難い。ニアングのプレッシングで追い込み、中盤でボールを奪って速攻を仕掛けるのがミランの攻撃パターンになりつつあったが、前線で緩慢な守備を見せるバロテッリにより、その武器は消えかけている。かと言って、攻撃面での存在感も希薄だ。

 昨年秋には日本代表FW本田圭佑もメディアやOBから酷評の嵐を受けたが、献身的なプレーを続けてV字回復。今では、そのスタイルがイタリアでも理解され、ミラン復活の象徴とまでの評価を得ている。

 潜在能力は世界トップクラスと言われ続けてきた才能は、このままサッカー界の中で埋もれてしまうのだろうか。悪童バロテッリが自身の評価を取り戻すためには、厳しい道のりが待っていそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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