右SBから左にシフト! インテル長友がパレルモ戦で万能性示し、3-1勝利に貢献

CL出場圏内の3位ローマとは5ポイント差

 この数分後、インテルのロベルト・マンチーニ監督は長友の配置を転換する。左サイドバックで先発出場していたDFダニーロ・ダンブロージオとサイドを入れ替えた。MFアンドレア・リスポリとMFオスカル・ヒリエマルクのコンビを軸に、インテルにとっての左サイドから攻めてくるパレルモへの対策となるシフトだった。

 しかし、前半終了間際の45分、長友のサイドのスローインからショートパスをつながれてリスポリに抜け出されると、中央へ上げたボールにMFフランコ・バスケスが飛び込んで決めた。インテルは1点を返され2-1でハーフタイムを迎えた。

 それでもインテルは後半も良いリズムのゲームを展開した。ややオープンな展開になっていた後半9分、MFリャイッチの縦パスにFWイカルディが右サイドを突破すると、中央へ返したボールにMFイバン・ペリシッチがダイビングヘッドで飛び込んでゴール。3-1とリードを広げた。

 その後もリズム良く攻撃を仕掛けたインテルは、追加点こそ奪えなかったものの、このまま3-1で勝利。リーグ戦で2試合ぶりに先発出場を果たした長友も勝利に貢献した。2016年に入りリーグ戦を4勝3分4敗と足踏みが続いていたインテルだが、リーグ戦では2試合ぶりの勝利。このゲームではシーズン序盤に首位を走っていた時期のような安定感のあるゲームを展開できた。4位フィオレンティーナに2ポイント、3位ローマに5ポイント差の勝ち点に迫り、シーズン終盤に向け、一気に復調気配だ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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