レアル”戦力外”ベイル、2カ月実戦なしもウェールズ代表招集 指揮官が信頼「特別な選手」

ネーションズリーグに向けて代表に招集されたFWギャレス・ベイル【写真:Getty Images】
ネーションズリーグに向けて代表に招集されたFWギャレス・ベイル【写真:Getty Images】

9月のネーションズリーグに向けて代表に招集 指揮官は評価「強いメンタリティー」

 レアル・マドリードのFWギャレス・ベイルはクラブで2カ月以上も実戦から遠ざかっているが、9月のネーションズリーグに臨むウェールズ代表メンバーに招集された。代表を率いるライアン・ギグス監督はベイルに対しても「特別扱いはない」と語っている。英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が報じた。

 レアルではジネディーヌ・ジダン監督の構想外とされ、出場機会が減少しているベイル。最後の公式戦出場は6月24日行われたラ・リーガ第31節のマジョルカ戦(2-0)で、新型コロナウイルス感染拡大による中断からの再開後はわずか2試合のみの出場でシーズンを終えた。

 今月7日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝のマンチェスター・シティ戦(1-2)の遠征メンバーから外れた際には、ジダン監督が「ベイルはプレーしないことを望んだ」と明かして話題になった。

 実戦から長く遠ざかっているベイルだが、ウェールズ代表にはしっかりと招集されている。同代表を率いるギグス監督は「ギャレスは特別な選手。違いを生み出すことができる」とその重要性を強調する。

「もちろんシャープさを欠くこともあるが、彼はトレーニングでいつもいい表情をしていて、フィジカルの状態は変わらずいつもと同じように見える。強いメンタリティーで、すべての試合でプレーしたがっている。評価するのは私だ」

 ギグス監督は「誰かを特別扱いすることはない」と語り、ベイルへの全幅の信頼を明かしている。

 昨年11月、ベイルは欧州選手権出場を予選のハンガリー戦後に「ウェールズ、ゴルフ、マドリード。この順番」と書かれた横断幕を手に持って写真撮影を行い、レアルの優先順位が低いことを認めているとして物議を醸したこともあった。

 さらに今シーズン終盤にはスタンド観戦中に居眠り疑惑が持ち上がるなど、ネガティブな話題ばかりが目についている。

 こうした現状についてギグス監督は「彼が素晴らしいフットボーラーとして記憶されることを願っている。チャンピオンズリーグの決勝戦で2度得点し、4回優勝を果たし、決勝ではこれまでに見たことのないような最高のゴールを決めている。そういった(ネガティブな)ことが毎日起きているわけではない」とベイルを擁護した。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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