「特権は終わった」 バルサに退団通告のメッシ、新指揮官の言葉に“怒り”と現地報道
退団の意向を伝えるFAXを送信とスペインメディアが一斉に報道
アルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、ついに長年にわたってプレーしたバルセロナとの別れを告げる時が来たようだ。スペイン紙「マルカ」、「AS」など各メディアはメッシがバルサを去りたいとの意向を伝えるFAXを送ったことを一斉に報道。特に「マルカ」紙はメッシを怒らせたロナルド・クーマン新監督の言葉についてピックアップしている。
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メッシは現時点で2021年までの契約を結んでいるものの、毎シーズン終了時にメッシ側から契約を打ち切れる条項を設定している。そのなかで2019-20シーズン、リーガ・エスパニョーラは宿敵レアル・マドリードに覇権を譲り、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では準々決勝でバイエルン相手に2-8の歴史的惨敗を喫して無冠で終了。チームから気持ちが離れてしまったようだ。
そして、このFAX送信のトリガーとなったのは、クーマン新監督の言動だと報じられている。クーマン監督はすでにウルグアイ代表FWルイス・スアレスらに対して来シーズンの構想外であることを伝えている一方で、地元テレビ局「デポルテス・クアトロ」によると、メッシに対してはこんな言葉をかけたのだという。
「このチームにおける特権は終わった。チームのためにすべてを尽くさなければいけない。私は柔軟性に欠けるきらいがある。君はチームのことだけを考えていく必要がある」
これにメッシは「怒りを覚えた」と「マルカ」は伝えている。メッシの決断によってバルサの本拠地であるカンプ・ノウ周辺には、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長体制を批判するファンが詰めかける一幕もあったという。クラブの象徴であるメッシが、本当に去る日が近づいている――。2000年代後半から2010年代、世界最強クラブの一つだったバルサの時代が終焉を迎えようとしている。